4K対応ディスプレイについては、2014年1月に米国であった2014 Internationa CESで、Lenovoなどが実売価格が10万円を切るPC接続ディスプレイを発表、展示をするなど、2014年に入って本格的な普及段階に入っている。
COMPUTEX TAIPEI 2014では、台湾のASUSTeKが4K対応などのディスプレイラインアップを拡充して多数のモデルを展示していた。台湾ベンダーのディスプレイでは、価格重視の汎用モデルやゲーミング利用を訴求するケースが多かったが、展示していたラインアップでは、狭額縁やスリムデザインを重視したAVモデルなども用意している。
ゲーミングディスプレイでは、4Kクラスの解像度に対応し、NVIDIAが開発した「G-SYNC」技術をサポートして応答速度1ミリ秒の28型ディスプレイを展示した。解像度は3840×2160ピクセルで、ピクセルピッチは0.16ミリ(157ppm)となる。垂直同期クロックはDisplayPort接続時で60Hz、HDMI接続時で30Hzだ。
4K対応ディスプレイでは、裸眼立体視に対応する28型ディスプレイも展示していた。ただし、解像度は2D再生では3840×2160ピクセルだが、立体視再生では1920×1080ピクセルにとどまる。立体視再生時の対応視野角は120度。映像出力インタフェースはDisplayPortが利用できる。
「PB279Q」も、4Kに対応した27型ディスプレイだ。100% sRGBの再生に対応する。解像度は3840×2160ピクセルで、ピクセルピッチは0.1552ミリ(163ppi)。垂直同期クロックはDisplayPort接続時で60Hz、HDMI接続時で30Hz。2〜4画面のPicture in Picture、Pictuer by Pictureが利用できる。
「PA328Q」は、カラーキャリブレーションに対応した4Kディスプレイだ。画面サイズは32型で解像度は3840×2140ピクセル。ピクセルピッチは0.1845ミリ(138ppi)になる。10ピットカラーに対応して、100% sRGB表示に対応する。映像入出力インタフェースでは、DisplayPort 1.2、mini DisplayPort、2系統のHDMI 1.4に加えて、HDMI 2.0にも対応して、HDMI接続でも垂直動機クロックを120Hzに設定できる。
「Designo MX27A Monitor」は、Audio利用を重視した薄型で高級路線のMX Designoシリーズ最新モデルとして登場する。ディスプレイサイズは27型で解像度は2560×1440ピクセル。ピクセルピッチは0.233ミリ(109ppi)になる。入出力インタフェースはHDMIを利用できる。サウンド再生にICEpower Bang & Olufsen Technologyを導入する。
曲面パネルを採用したディスプレイでは最大級の画面サイズとなる32型の開発サンプルも展示していた。映画などの映像作品を鑑賞するときに、画面の全体を見渡すのに頭を左右に振る動きを最小限にして楽しめるとASUSTeKは大画面ディスプレイで曲面パネルを採用する利点を説明する。解像度は2560×1440ピクセルでピクセルピッチは0.277ミリ。映像入出力インタフェースはDisplayPortを利用する。
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