日本Shuttleのコンパクトベアボーン「XH81」の拡張性を試した相変わらず組み立て簡単(2/2 ページ)

» 2014年09月30日 20時22分 公開
[長浜和也,ITmedia]
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組み込み作業で外すネジは6本だけ

 コンパクトなベアボーンに対して、「CPUやシステムメモリ、データストレージの組み込みが大変そう」と考えてしまうユーザーは少なくない。しかし、日本Shuttleのベアボーンに関しては、ケースの工作精度が高く、かつ、レイアウトが作業性を考慮しているので、組み込み作業は簡単に行える。ネジ穴が合わなくてどうする?ということで悩んだり、ネジを無理にまわしてゆがんでしまうということもない。

 天面のカバーは背面のネジ2つを外すと取り外せる。カバーを外せば2つのドライブベイを外せばマザーボードにアクセスできる。マザーボード前面がクリアになるのでメモリスロットもMini PCI ExpressスロットもSerial ATAも抜き差しが容易だ。

天面カバーを外すとドライブベイが現れる(写真=左)。ドライブベイを外すとマザーボードにアクセスできる。ここまで外したネジは6本だけ(写真=右)

 メモリスロットの近くにCPUクーラーユニットのヒートシンクが張り出しているので、見た感じでは作業がしにくいように思えるが、ノートPC用メモリスロットを使っているので、抜き差し作業は難しくない。

 CPUクーラーユニットも、固定はCPUソケット周囲にある4カ所のピンだけなので、ピンを抜けばヒートパイプでつながったヒートシンクごと取り外せる(ヒートシンク側は固定していない)。ボディ内部にできるだけスペースを確保できるように内部をレイアウトしているので、サイズの割には作業は簡単だ。

CPUクーラーユニットも4本の固定ピンを引き出せば簡単に取り外せる

 コンパクトなベアボーンとして先に登場しているDS81と比べて、サイズはやや増しているXH81だが、内部の組み込み作業は行いやすく、インタフェースも前面にUSB 3.0を2基備え、2.5インチドライブベイも2基のデバイスを実装できるようになった。さらにPCI Express x1スロットも用意するなど、拡張性はDS81から向上している。

 日本Shuttleでは、デジタルサイネージやPOS、FAなどビジネス利用も訴求しているが、個人ユーザーでも処理能力と省スペースの両立だけでなく、かつ、本体搭載のインタフェースやスロットなど、拡張性も重視したい場合には、DS81に代わる購入候補となるだろう。

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