「Edison」で盛り上がるインテル“ものづくり”気質Edison対応拡張カードも続々登場(2/2 ページ)

» 2014年11月26日 12時00分 公開
[小林哲雄,ITmedia]
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“非売品”だったEdison拡張ボードがサードパーティから! 

 23日にはEdisonを紹介するプレゼンテーションも行っていた。そこでは、Edisonが生まれた背景として“ものづくり”(イベントでは“Maker”という言葉を使っている)志向の高まりを取り上げた上で、2013年に登場した「Galileo」から追加されたEdisonの開発環境の紹介、そして、インテル製ボード2種類に加えてサードパーティ製のボードとインテル社内で立ち上がったプロジェクト「Eaglet」から派生したスイッチサイエンス版Eagletを紹介した。

Galileo、そして、Edisonをインテルが開発した理由として「Makerムーブメントとエコシステムができた」を紹介している。要は、インテルも「今でしょ!」と思い立ってGalileoとEdisonで参入という図式だ

Edisonの概要を説明。“SilvermontアーキテクチャのデュアルコアAtomとシングルコアのQuarkを実装してネットワークコントローラも備える。22ナノメートルプロセスルールを最小してで省電力というのが訴求ポイントだ(写真=左)。Edisonでは、本格的な開発環境とライブラリも用意、というか整備中だ。なお、MRAAはローレベルライブラリで、ハイレベルライブラリのUPMではサポートしているデバイスが少ない(写真=右)

Edisonは拡張ボードによって性格がガラっと変わる。インテルは、個人ユーザーに対してArduino拡張ボードを勧めており、ブレークアウト拡張ボードは「ガチMakerでないと難しいかも」とのことだ(写真=左)。その差を埋めるのがインテル社内限定で非売品のEaglet拡張ボードだ。ぐぅ欲しい。なお、ブレークアウト拡張ボードは「お菓子の箱に入らない」らしい(写真=右)

その“ぐぅ欲しい”の声は各方面から大きかったようで、「やりましょう」と声を上げてくれた会社が! (写真=左)おかしの箱に入って、リチウムイオン電池でも動く特徴はそのままにちょっとリファインされたのがスイッチサイエンス版のEagletだ。先行登場のMaker Faire Tokyo版が会場限定で販売していた、が、このスライドが出た時点ではすでに売り切れていた(写真=右)

そのほかにも、さまざまな拡張ボードがサードパーティから登場する予定という。またEdisonを使った製品も登場する。ぷらっとホームからはすでに発表済みの「OpenBlocks IoT BX1」が2015年2月から発売する予定だ(写真=左)。拡張ボードはSparkFunとDFROBOTがキットを告知している。なお、SparkFunを取り扱っているスイッチサイエンスに会場で確認したが、入荷予定は現時点で未定とのことだ(写真=右)

 なお、Maker Faire Tokyo 2014では、インテルのEdison以外にも、興味深い作品が多数登場していた。Edisonワークショップの内容も含めて、その詳細は別記事で紹介する予定だ。

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