“米沢生産”ThinkPadはこうして作る「ふるさと納税でThinkPad」も計画中(2/2 ページ)

» 2015年03月19日 12時00分 公開
[長浜和也ITmedia]
前のページへ 1|2       

“出荷5営業日”は4月までに実現の見通し

 公開日に合わせて米沢事業所を訪れたNECレノボ・ジャパングループ代表取締役社長のロードリック・ラピン氏は、ThinkPadシリーズの生産をもう一度日本に戻すために、十分な計画と社内の調整を進めてきたと述べ、その結果、米沢事業所で生産するThinkPadシリーズの受注が予想を上回るほどに好調とアピールしている。

米沢事業所で生産したThinkPad X250とパッケージに付属する「米沢生産」ステッカー(写真=左)。底面には「Assembled In Japan」の刻印がある(写真=右)

 ラピン氏は、米沢事業所でThinkPadシリーズを生産することで、受注から出荷まで最短5営業日で実現することや米沢事業所が行う高い精度の出荷前品質チェックがユーザーの満足度を高めると述べている。なお、ThinkPadシリーズの生産においては、当初予想を超える受注に対応するため、残業と休日出勤で作業を行っているものの、現在10営業日程度かかっており、この解消には4月までかかるという見通しを示している。

 その上で、米沢事業所におけるレノボ製品の生産計画について、「米沢発、5つのこれから」というキーワードを掲げ、x86サーバやLaVie HZシリーズの米国向けモデルの生産、ThinkPadシリーズの米沢生産機種数の拡大、ThinkPad海外向けモデルの生産、そして、「ThinkPad X1 Carbon Japan Limited Edition」のような米沢生産限定モデルの企画を予定していることを明らかにした。

生産した製品をストックするエリアには、LaVie Hybrid ZEROのパッケージとThinkPadシリーズのパッケージが並んで出荷を待っていた

米沢事業所の公開日にはThinkPadの米沢生産開始を記念した植樹式を行い、米沢市市長の安部三十郎氏も列席した。右から安部氏、ラビン氏、NECパーソナルコンピュータ執行役員の小野寺忠司氏、レノボ・ジャパン執行役員常務の横田聡一氏。安部氏は、ふるさと納税の高額納税者へThinkPad米沢生産モデルを提供する計画を進めていることを明らかにした


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年03月28日 更新
  1. Synology「BeeStation」は、“NASに興味があるけど未導入”な人に勧めたい 買い切り型で自分だけの4TBクラウドストレージを簡単に構築できる (2024年03月27日)
  2. 「ThinkPad」2024年モデルは何が変わった? 見どころをチェック! (2024年03月26日)
  3. ミリ波レーダーで高度な検知を実現する「スマート人感センサーFP2」を試す 室内の転倒検出や睡眠モニターも実現 (2024年03月28日)
  4. ダイソーで330円の「手になじむワイヤレスマウス」を試す 名前通りの持ちやすさは“お値段以上”だが難点も (2024年03月27日)
  5. ダイソーで550円で売っている「充電式ワイヤレスマウス」が意外と優秀 平たいボディーは携帯性抜群! (2024年03月25日)
  6. 次期永続ライセンス版の「Microsoft Office 2024」が2024年後半提供開始/macOS Sonoma 14.4のアップグレードでJavaがクラッシュ (2024年03月24日)
  7. いろいろ使えるFireタブレットが最大7000円オフ! Echo Budsは半額以下で買える! (2024年03月26日)
  8. 2025年までに「AI PC」を1億台普及させる――Intelが普及に向けた開発者支援をアップデート ASUS NUC 14 Proベースの「開発者キット」を用意 (2024年03月27日)
  9. 15.5万円の有機ELディスプレイ「MPG 271QRX QD-OLED」に指名買い続出 (2024年03月25日)
  10. サンワ、Windows Helloに対応したUSB Type-C指紋認証センサー (2024年03月27日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー