クアッドコア×外部GPUでゲームもこなせる良コスパが魅力――「15H7150-i7-LSM-DG7P」を試す15.6型フルHDの格安オールインワンノート(2/2 ページ)

» 2015年04月07日 19時20分 公開
[ITmedia]
前のページへ 1|2       

フルHD表示の非光沢液晶ディスプレイと10キー付きキーボードを搭載

 15.6型ワイドサイズの液晶ディスプレイは、1920×1080ドットのフルHD表示に対応する。非光沢仕様のパネルを採用しており、映り込みは少なく、長時間使用しても目が疲れにくい。

 目視の印象では上下の視野角がやや狭く、おそらくTN方式と推測できる。とはいえ、左右の視野角はまずまずで、基本的にユーザーが画面に正対して使うことになるノートPCとしては十分だ。また、グレアパネルに比べてコントラストが浅い印象はあるものの、目に負担のない見やすい表示を好む向きもいるだろう。

1920×1080ドット表示に対応した15.6型液晶ディスプレイを搭載。非光沢仕様で目にやさしい

液晶ディスプレイは写真の角度まで倒れる

 キーボードは、6段配列の10キー付き日本語キーボードを搭載する。いわゆるアイソレーションタイプで、主要キーのキートップは15ミリ正方、キーピッチは19ミリを確保する。右Shiftや右Ctrlなど一部のキーは縮小され、カーソルキー回りを一段下げるといった工夫はない。タイピング感は良好で、強く押し込むと多少たわみはあるものの、きちんと底を打つ剛性感があるうえ、タイピング音が静かなのも好印象。タッチパッドはシンプルな2ボタンタイプだが、スイッチの感触がしっかりしており、押しやすい。タッチパッドの入力域は実測値で約107(横)×63(高さ)ミリと十分なサイズだ。

6列のアイソレーションキーボードを搭載。キーピッチ、ストロークとも十分で打鍵感も悪くない。タイプ音は静かなほうだ

性能の価格のバランスがいいオールインワンノート

 ベンチマークテストの結果を見ていこう。評価機の構成を再掲すると、Core i7-4710MQ(2.5GHz/最大3.5GHz)、8Gバイトメモリ、1TバイトHDD、GeForce GTX 950M(2Gバイト)とHD Graphics 4600のハイブリッドグラフィックス、DVDスーパーマルチドライブ、Windows 7 Professionalという構成だ。

 Windowsエクスペリエンスインデックスを見ると、プライマリハードディスクを除くスコアはすべて7以上、CPUとメモリは7.6とメインマインとして不足のない性能を持っていることが分かる。2.5インチHDDを採用するためストレージ性能はそれなりだが、BTOでmSATA SSDを追加することで死角のない構成に仕上げることも可能だ。120GバイトSSDを9980円(税別)から追加できるので、高速なレスポンスを求めるなら是非検討したい。

 CINEBENCH R11.5およびCINEBENCH R15も、CPUスコアはそれぞれ6.10pt、644cbと、クアッドコア/8スレッド動作のCPU性能を発揮している。

CINEBENCH R11.5とCINEBENCH R15の結果

 一方、PCMark 7は総合スコアで2629とやや低いスコアとなった。これはストレージ性能が大きく影響するためで、2.5インチHDDが大きく足を引っ張っている。実際の利用でそれほど気にする場面は多くないと思われるが、BTOメニューでSSDを追加すれば劇的に改善するはずだ。

PCMark 7の結果

 3DMarkは、同じCore i7-4710MQ(2.5GHz/最大3.5GHz)を搭載し、グラフィックスに1つ上のグレードであるGeForce GTX 960M(2Gバイト)を採用する他社製ノートPCのスコアを比較として並べた。結果を見るとGTX 950Mも健闘しており、ゲーミングノートPCとしての利用も十分に現実的な性能を持っていることが分かる。

 FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編も、1280×780の最高品質で7082、1920×1080の標準品質で9397と、いずれも「非常に快適」の指標が出ている。最高解像度かつ最高品質で遊ぶにはやや厳しいが、幅広いゲームタイトルを楽しめるだろう。なお、負荷の高いベンチマークを実行すると、左側面の排気スリットから暖かい風が出てファンの風切り音もそれなりにする。ただ、低い音なので耳障りに感じることはなかった。

3DMarkの結果

FINAL FANTASY XIV:新生エオルゼアベンチマーク キャラクター編の結果

 本製品の魅力は、高性能なクアッドコアCPUとGTXクラスの外部GPUを搭載しながら、税込み価格で12万9579円に抑えたコストパフォーマンスにある。デザインやスペックで飛び抜けた部分はなく、悪く言えば“平凡な15.6型フルHDノートPC”にも見えるが、日常用途からゲームまで幅広いシーンで活躍できるバランスのよいスペックでまとめており、多くの人に「とりあえずこれを買っておけば十分」と勧められる製品である。新たに始まる大学生活・社会人生活に向けて、自分だけのノートPCを手に入れたいと考えている人は是非チェックしてほしい。

関連キーワード

iiyama | デスクトップ | LED | 面白い | 和風


→PC USER特設ページ「いいね!イイヤマ!」
ディスプレイで40年の歴史を誇る「iiyama」がお届けする
国内生産PCは一味違う!話題の“雅Project”も大注目!!


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2024年05月11日 更新
  1. 新型「iPad Pro」がM3チップをスキップした理由 現地でM4チップ搭載モデルと「iPad Air」に触れて驚いたこと (2024年05月09日)
  2. 「M4チップ」と「第10世代iPad」こそがAppleスペシャルイベントの真のスターかもしれない (2024年05月10日)
  3. 個人が「Excel」や「Word」でCopilotを活用する方法は? (2024年05月08日)
  4. Minisforum、Intel N100を搭載したスティック型ミニPC「Minisforum S100」の国内販売を開始 (2024年05月10日)
  5. “NEXT GIGA”に向けた各社の取り組みやいかに?──日本最大の教育関連展示会「EDIX 東京」に出展していたPCメーカーのブースレポート (2024年05月09日)
  6. NECプラットフォームズ、Wi-Fi 6E対応のホーム無線LANルーター「Aterm WX5400T6」 (2024年05月09日)
  7. ASRock、容量約2Lの小型ボディーを採用したSocket AM5対応ミニベアボーンPCキット (2024年05月10日)
  8. SSDの“引っ越し”プラスαの価値がある! 税込み1万円前後のセンチュリー「M.2 NVMe SSDクローンBOX」を使ってみる【前編】 (2024年05月06日)
  9. Core Ultra 9を搭載した4型ディスプレイ&Webカメラ付きミニPC「AtomMan X7 Ti」がMinisforumから登場 (2024年05月08日)
  10. これは“iPad SE”なのか? 新型iPadを試して分かった「無印は基準機」という位置付けとシリーズの新たな幕開け (2022年10月24日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー