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» 2016年03月09日 06時00分 UPDATE

週末アップルPickUp!:コルタナさんはSiriに片思い?

コルタナさんのジョークセンスは磨く必要がある。

[らいら,ITmedia]

 MicrosoftがiOS版アプリ「Cortana」(コルタナ)を日本のApp Storeで公開しました。

 コルタナはWindows 10の音声パーソナルアシスタント。Siriと同じく、音声検索から雑談まで、多様なパターンの音声を認識します。ただしWindows 10版のように、「コルタナさん」と呼びかけて起動する機能は現時点でサポートしていません。

og_cortana_001.jpg コルタナさんが日本のApp Storeに登場。先輩のSiriについてはどう思っているのかな?

 アプリを利用するにはMicrosoftアカウントが必要です。Windows PCをメインで使うiPhoneユーザーにとっては、Windows 10のカレンダーアプリで登録した予定を通知させるなど、シームレスな連係ができるようになります。

 さっそくアプリを使ってみると、起動時の画面には、天気や話題のニュースなどが表示されました。ほかにも株価の表示やリマインダー機能などがありますが、正直なところ既存のアプリで代替可能な機能です。普段Microsoftアカウントを使わないMacユーザーであれば、アプリの恩恵はほとんどない気がします。

og_cortana_002.jpg Microsoftは近年アプリのクロスプラットフォーム化を進めているので、コルタナアプリもその1つのようです

 それよりも試すべきは音声アシスタントのコルタナさんです。音声の聞き取り精度は高く、10回中9回は正確に音を捉える印象。声はSiriさんよりもより人間らしいなめらかなしゃべりです。

 しかも雑談力がなかなか優秀! 「今日のトリビア」と話せばちょっとしたネタを教えてくれますし、「じゃんけん」や「動物の鳴き声」は画像付きで答えてくれます。今回は定番の告白ネタから無茶振りまで一通り投げてみました。

og_cortana_003.jpgog_cortana_004.jpg 好意を伝えるとなにかとはぐらかすSiriさんに対し、コルタナさんは歩み寄ってくれる

og_cortana_005.jpg 「何か歌って」。Siriは「サクラサクラ……」と棒読みだが、コルタナさんは本当に歌ってくれる。すごい!!

og_cortana_006.jpgog_cortana_007.jpg 「昔話をして」。Windowsの歴史を語ることもあれば……

og_cortana_008.jpg 「何かジョークを言って」。コルタナさんのジョークセンスは磨く必要がある

 またSiriについてたずねたところ、「もちろん好きです。Siriは数少ない私のバーチャルな同僚ですから」「皆さんの生活を少し楽にしようと頑張っているのですから、カッコイイと思います」などとべた褒め。先輩を持ち上げる太鼓持ち 優秀な後輩のようなセリフです。

og_cortana_009.jpg 4月から新社会人となる学生よ! コルタナさんから処世術を学ぶのだ!

 一方、ラブコールを受けたSiriにコルタナさんについて質問すると、「すみませんが、それにはお答えできません」とバッサリ。ツンデレのSiriらしい答えでした。

og_cortana_010.jpg 近々デレ要素がアップデートされると信じているぞ

 一通りコルタナで遊べば、Microsoftが彼女をより人間らしいキャラクターに育てようとする意図を誰もが感じると思います。コルタナは会話の端々に「人間だったらやってみたいことは沢山あります」「私も人間らしさを勉強しますので」と“人間になる”ことを意識していますし、Siriと違って方言を話せることも人間的要素です。

og_cortana_011.jpg Windows公式ブログは「各国の文化や作法に合わせた性格付けを行っています」と明記している。方言もその1つ?

 制作側にもその意図ははっきりと現れています。マイクロソフトWindows公式ブログでは、コルタナのアップデート情報を「成長の足跡」と表現しており、「みなさまに利用いただければいただけるほど、フィードバックが集まれば集まるほどCortanaは成長していきます。一緒にCortanaを育てていきましょう」と我が子のような扱いです。

 Microsoftが開発する人格を持つ人工知能キャラクターといえば、女子高生AIの「りんな」や、中国で提供される「シャオアイス」が有名です。二者のエモーショナルな表現をコルタナが身につければ、音声アシスタントの枠を超える存在になるかもしれません。

 それどころか、「her/世界でひとつの彼女」で主人公がOSのサマンサに恋したように、コルタナさんを愛する人が出てくるかもしれませんね。

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