一口にPCといっても、動画の編集やCG、ワークステーションなどさまざまな用途に使用される。用途別特化モデルはこうした専門分野に特化したモデルだ。
ラインアップは多岐に渡り、写真現像に適した写真編集(RAW現像)モデルから、CADや3D CGアプリケーションなどに適したNVIDIA Quadroモデル、同様にShade 3D動作検証済みのShade 3D推奨PC、Xeon搭載のワークステーションPC、4Kディスプレイに対応させ、さらに4K/60Hz表示を可能にした4K(2K4K)対応モデル、NUC規格を採用した超小型ビジネスPC、イラスト・マンガ制作ツールとして知られるCLIP STUDIO 動作確認済推奨モデルなどが並ぶ。
中でもNVIDIA Quadroモデルは5月にすべてのモデルが新しくなっている。ラインアップは、Core i5/7とQuadro K620を組み合わせた入門・軽作業モデルと、よりハイエンドなXeon CPUとQuadro M4000/M5000/M6000を組み合わせたハイエンド・プロフェッショナルモデルがある。
最上位には「QA9J-G81/T」は、CPUにXeon E5-2697v4、グラフィックスカードにQuadro M6000、容量32GBのメモリを搭載した超ハイスペックモデルだ。税別価格はなんと139万9800円、100万円を超える超スペックモデルまで用意されているのがすごい。一方、入門・軽作業モデルでは、Core i7-6700とQuadro K620、メモリ容量8GBのシステムをmicroATXシステムに収めた「QM7J-B81/T」がバランスの良い構成となっている。
NVIDIA Quadroモデル QM7J-B81/Tベースモデルの構成(税別11万4800円〜) | |
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CPU: | Intel Core i7-6700 |
グラフィックス: | NVIDIA Quadro K620 |
メインメモリ: | PC4-17000 DDR4 8GB (4GB×2) |
システムストレージ: | HDD 1TB |
マザーボード: | ASUS B150M-A (micro ATX) |
OS: | Windows 10 Home |
4K(2K4K)対応モデルの4Kディスプレイ相性保証のついた「GX7J-A64/4KT」も興味深い製品だ。現時点では4Kディスプレイは普及過程にあり、ディスプレイやグラフィックスカードの組み合わせによってはトラブルが生じることもある。4Kディスプレイ相性保証はこうした不安を払拭するパッケージだ。
具体的には、4K対応PCと対応ディスプレイを同時購入、もしくは前後1週間以内にTSUKUMO各店で購入した4Kディスプレイと相性問題が出た場合、グラフィックスカードを同等スペックの別のモデルと交換するか、ディスプレイを他の製品と差額で交換するというもの。また、本製品では製造時にASUSTeK製4Kディスプレイ「PB287Q」を使って、4K出力動作テストを1台ずつ実施しているという。
4Kモニタ対応PC ゲームモデル GX7J-A64/4KTベースモデルの構成(税別15万9800円〜) | |
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CPU: | Intel Core i7-6700 |
グラフィックス: | NVIDIA Quadro K620 |
メインメモリ: | PC4-17000 DDR4 8GB (4GB×2) |
システムストレージ: | HDD 1TB |
マザーボード: | ASUS B150M-A (micro ATX) |
OS: | Windows 10 Home |
ツクモのeX.computerは歴史の長いBTOブランドだ。最近ではマザーボードまで変更できるマニアックなメーカーも増えているが、逆にBTO時に自作ユーザーとしての知識もある程度求められてしまう。
eX.computerのBTOは、変更できる項目がCPUやメモリ、ストレージといったベーシックな部分のみとなっている半面、ベースモデルの構成がよく練られており、極端なパーツ変更をしなくても十分に納得できる仕様になっている。それだけに購入後の信頼性も高い。先の4Kディスプレイ相性保証なども信頼性の高さを裏付ける要素と言えるだろう。
冒頭にも書いたがサイトの一覧性が非常に高く、目的にあったベースモデルを見つけ出すのは難しくない。PC自作をしたことのないユーザーでも、安心して購入できるBTOメーカーの1つとしてオススメしたい。
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