macOS Sierraの「Apple Watchで自動ロック解除」が便利すぎる週末アップルPickUp!

» 2016年09月23日 15時28分 公開
[らいらITmedia]

 Appleは9月20日(現地時間)、多数の新機能を盛り込んだ新OS「macOS Sierra」の正式版をリリースしました。その新機能の中でも、6月のWWDCで発表されて以来、ずっと楽しみにしていたのが、Apple WatchでMacを自動ロック解除する機能。使ってみると想像以上に快適そのものでした。

Apple WatchのMac自動ロック解除機能。Watchのディスプレイが消えている状態でも使えます

 断言します、「この機能のためにApple Watchを買っていい」レベルです! iPhoneに初めて指紋認証でロック解除できる「Touch ID」が搭載されたときを思い出しました。Apple Watchは製品の特性上、他デバイスと連係させてなんぼの端末なので、iPhoneに続きMacともコンビネーションが取れるようになりうれしい限り。

使い方はアンロックされたApple Watchを身に着けた状態で、Macのスリープを解除するだけ。ログインが成功するとWatchの画面に通知されます

 Apple Watchを手首につけた状態であれば、パスワード入力を省略してMacに自動でログインできます。Apple Watchを身に着けていなかったり、3m以上離れていたり、Apple Watchがロックされていたりすると使えません。つまりApple Watchをデスクに置いたままだとか、人に自分のApple Watchを使われたからといって、勝手に解除される心配はないということ。

この機能をオンにするには、Macで「設定」→「セキュリティとプライバシー」→ウィンドウ左下の鍵を開く→「Apple WatchでこのMacのロックを解除できるようにする」をオンに

 筆者は一瞬だけ席を外したいときに、毎回スリープからのロック解除が面倒という理由から、今までは「スリープとスクリーンセーバの解除にパスワードを要求」設定を「5分後」にしていました。しかし、自動ロック解除なら2秒経たずに作業復帰できるので(イスに着席する時間とほぼ同じ)、パスワードを要求を「すぐに」に再設定しました。Macのセキュリティを高めながら、ロック解除の手間が省けるので、対応機種を持つユーザーは設定しておくべし。

 この機能を使うには、macOS Sierraが搭載されたMid 2013以降のMacおよび、iOS 10が搭載されたiPhone、watchOS 3が搭載されたApple Watchが必要です。

2ファクタ認証はiPhoneからも設定可能。「設定」→「iCloud」→自分のApple IDをタップ→「パスワードとセキュリティ」→「2ファクタ認証を設定」をタップ

 なお自動ロック解除を設定する際、Apple IDの2ファクタ認証(iOS 9およびOS X El Capitan以降のOSに直接組み込まれた、セキュリティをさらに強化する認証手法)が必要です。Apple IDの管理ページより、従来の2ステップ確認から切り替えることができます

 Apple Watchでの自動ロック解除以外にも、iOSでおなじみの「Siri」対応、Apple製品間でコピー&ペーストができる「ユニバーサルクリップボード」機能など、Sierraには新機能が多数追加されています。試してみたいユーザーは、Mac App Storeからインストールを。

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