先週のストレージ売り場で特に注目を集めていたのは、PLEXTORのM.2 NVMe SSD「PX-1TM8PeGN」だ。ヒートシンク非搭載の「M8PeGN」シリーズの最大容量1TBを有するモデルで、税込み価格は4万8000円弱〜5万円強となる。
8月末に登場したヒートシンクつきの「M8Pe(G)」シリーズの同容量モデルと速度は同じで、価格は若干安くなる。ただし、「注文時期によって仕入れ値が変動しているらしく、後で注文した場合ほど高くなると思います」(某ショップ)といった情報もある。
入荷したオリオスペックは「入荷数が少なめなので一時期は品薄になるかもしれませんが、M8Pe(G)登場時ほどのインパクトはありませんね」と話す。ただし、M.2 NVMe SSDのジャンル全体でみると確実に需要が高まっているとか。「ウチの場合は、単品でSSDを買われる方の8割がNVMeですね。M.2でみてもSATAより断然PCIe接続(NVMeタイプ)になっています」(同店)。
他のショップでも似たトレンドがあり、パソコンSHOPアークも「M.2 SSDでいえば、いまの主流はNVMeです。SATA接続は容量単価が安いんですが、ブートドライブ用途が多いこともあって速度を求める方が多いですから」と話していた。
潮目が変わったのはM8Pe(G)登場後だとどのショップも口をそろえる。その後も9月初旬にキングストンから「Hellfire M.2」シリーズが登場し、半月後にインテルも「SSD 600p」シリーズで続いた。草分けであるSamsungも新世代の「SM961」シリーズを投入し、市場を活性化させている。
ブートドライブのトレンドが動けば、OSやマシン一式の買い換えにもつながりやすい。さらなるブームを期待する声はいくつも聞く。今後の動向にも注目したい。
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