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» 2016年10月27日 15時00分 UPDATE

鈴木淳也の「Windowsフロントライン」:Windows 10の次期大型アップデートは「Creators Update」 3Dがより身近に (1/2)

Microsoftは「Anniverdary Update」に続くWindows 10の次期大型アップデートを「Creators Update」と名付けた。名前の通り、クリエイティブな機能強化を行う。

[鈴木淳也(Junya Suzuki),ITmedia]

 米Microsoftは10月26日(現地時間)、米ニューヨーク市内で「What's next for Windows 10」と題したプレス向けイベントを開催。Windows 10の次期大型アップデート「Creators Update」の概要を紹介しつつ、28型大画面の液晶一体型PC「Surface Studio」と仕様強化した「Surface Book」を発表した。本稿ではCreators Updateに注目する。

RS2の名前は「Creators Update」、2017年の早い時期に公開

 「Redstone 2(RS2)」と呼ばれてきたWindows 10の次期大型アップデートだが、正式名称はCreators Updateとなった。

 これまで2017年3月登場とうわさされていたが、今回Microsoftからは正式に「2017年の早い時期(Early 2017)」の一般公開と予告された。

 既にRS2はInsider PreviewとしてWindows Insider Programの参加者に配布が始まっているが、イベントで紹介されたような新機能はまだ盛り込まれておらず、来春に向けて徐々に機能拡充が行われていくとみられる。

Creators Update 1 「Redstone 2(RS2)」こと「Creators Update」は2017年早期に登場

Windows Holographicを先取りする大型アップデート

 Creators Updateは名前の通り、次世代のクリエイター向けプラットフォームを目指し、一般ユーザーでも簡単に3Dデータを作成したり共有したりできるのが大きな特徴だ。

 「Windows Capture 3D」というアプリの紹介では、Windows 10 Mobile搭載スマートフォン「HP Elite x3」のカメラ機能を使って、砂で作った城の周囲を360度回って撮影するだけで、テクスチャ付きの3Dデータとして取り込める様子が披露された。

Creators Update 2 実物のオブジェクトを立体的に取り込める「Windows Capture 3D」アプリ

 Creators Updateには3Dオブジェクトの描画や加工が可能なレタッチアプリ「Paint 3D」が付属し、ペンやタッチパネルの操作で簡単に画像を加工できるようになる。これはWindows標準の「ペイント」アプリを大幅に機能強化したものだ。

Creators Update 3 強化されたペイントアプリの「Paint 3D」で3Dオブジェクトの加工が可能に

 こうした3Dオブジェクトは他のツールでも活用できるようになる。例えば今回のイベントでは、PowerPointに3Dオブジェクトを貼り付け、これをプレゼンテーションの最中に動かすといったデモが行われた。無意味に3Dオブジェクト付きの重いプレゼンファイルが量産される懸念もあるが、使い方次第ではいろいろなツールにも応用でき、今後に期待だ。また、3DオブジェクトはFacebookなどのソーシャルメディアに貼り付けて拡散できる。

Creators Update 4 PowerPointファイルで3Dオブジェクトをプレゼンテーションに利用できる

 もちろん、3DオブジェクトはMicrosoftが開発しているMR(Mixed Reality:複合現実)対応をうたうWindows 10搭載ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の「HoloLens」や、そのプラットフォーム「Windows Holographic」をサポートしたデバイスで楽める。

Creators Update 5 「HoloLens」や「Windows Holographic」対応デバイスを組み合わせれば、立体的にオリジナルの作品を楽しめる

 壇上では、このWindows Holographicに対応したサードパーティー製HMDが299米ドルから提供される旨が告知された。HP、Dell、Lenovo、ASUS、Acerの5社が開発を進めている。これらは2017年後半の市場投入とみられるが、先行してその地ならしをすることがCreators Updateの狙いの1つだろう。

Creators Update 6 Windows Holographic対応のサードパーティー製デバイスは299ドルから

 Creators Updateによって3Dコンテンツ作成のハードルは下がると予想されるが、われわれコンテンツを楽しむ側としては、さらにその次の大型アップデート「Redstone 3(RS3)」が登場するとみられる2017年秋ごろに期待したい。

 Creators Updateによって3Dコンテンツが充実したところに、サードパーティー製デバイスが出てくるとともに、RS3ではWindows Holographic技術の追加が目玉になる可能性があり、ユーザー側のハードルも大きく下がると予想される。1年後の動向が楽しみだ。

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