スマートスピーカーを車に置いたら便利なのか 「Google Home Mini」の場合山口真弘のスマートスピーカー暮らし(2/2 ページ)

» 2017年12月12日 15時30分 公開
[山口真弘ITmedia]
前のページへ 1|2       

ハンズフリーは便利だが、それ以外で問題が山積み

 実際にGoogle Home Miniを車内で使ってみると、運転中に音楽の検索やスキップ、音量調整を行ったり、さらにラジオを聴いたり、はたまた予定や天気予報を確認できたりと、何かと便利だ。その点においてはもくろみは外れてはいない。今回はau回線の「iPhone」でテザリングを行ったが、一般道の走行中に接続が切れることもなかった。

 ただ、気になる点も幾つかある。まず1つは前述の電源にまつわる問題だ。シガーチャージャーは、車によっては交差点などでの停車時に給電をカットするので、その度に本体が再起動を余儀なくされてしまう。インターネットへの再接続時間も含めると1〜2分間使えなくなるので、実質使い物にならない。

 仮に上記の問題さえなければ、エンジンの始動と停止に連動して自動的にオン・オフが行えて非常に便利なのだが、車種および設定によっては上記のような問題が起こり得る。こうした現象が多発するならば、おとなしくモバイルバッテリーで利用した方がよいだろう。

 また、Bluetooth接続で車載スピーカーから音声を出力できるEcho Dotと異なり、Google Home Miniでは音声は全て本体スピーカーからの出力となるため、後部座席ではまず聞こえず、音量を上げすぎるとスピーカーの音が割れてしまう。操作するのも聞くのも、対象となるのは運転席と助手席のみと考えた方がよい。

 これに加えて、ナビ機能が使えないことも、注意しておいた方がよいだろう。Google Home Miniはスマホと違ってGPSで現在位置を取得する機能はないので、車の中で近場のスポットを尋ねても、現在地とは無関係に、登録された自宅の郵便番号をベースに検索する。おとなしくカーナビを使うべきだろう。

結論は?

 以上のように、音楽やラジオをハンズフリーでコントロールすることは可能で、その点では確かに便利なのだが、トータルで考えるとお世辞にも使い勝手はよいとは言えない。自宅での据え置き利用を前提とした設計であるため、移動しながら使おうとすると、あちこちで破綻する印象だ。

 また、車載での利用後に元の自宅環境に戻した場合、ネットワークの再設定を行わなくてはいけないのも少々厄介だ。これがEcho Dotだと、持ち出した後で従来の環境に戻すと自動的に再接続されるので、一時的な持ち出しもためらわず使えるのだが、Google Home Miniはそのような使い方自体が想定されていない印象だ。

 こうしたことから、買い替えなどでGoogle Home Miniが余った場合に試すだけならともかく、わざわざ車載用に買い足すのは、あまりおすすめしない。それならば、Appleの「Siri」などスマホの音声アシスタントをハンズフリーで利用する方法を追求した方が、利便性は高いだろう。

 ちなみにEcho Dotについては、Google Home Miniと比較して、まだ実用レベルにあると感じられる。次回は今回と同じシチュエーションで、Echo Dotがどの程度使えるかどうかを紹介する。

 つづく

→ 次回記事:スマートスピーカーを車に置いたら便利なのか 「Amazon Echo Dot」の場合

関連キーワード

スマートスピーカー | Google Home | 車載


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

アクセストップ10

2026年03月13日 更新
  1. きょう発売の「MacBook Neo」、もうAmazonで割安に (2026年03月11日)
  2. セールで買った日本HPの約990gノートPC「Pavilion Aero 13-bg」が想像以上に良かったので紹介したい (2026年03月11日)
  3. 10万円切りMacが17年ぶりに復活! 実機を試して分かったAppleが仕掛ける「MacBook Neo」の実力 (2026年03月10日)
  4. 12機能を凝縮したモニタースタンド型の「Anker 675 USB-C ドッキングステーション」が27%オフの2万3990円に (2026年03月11日)
  5. 3万円超でも納得の完成度 VIA対応の薄型メカニカルキーボード「AirOne Pro」を試す キータッチと携帯性を妥協したくない人向け (2026年03月12日)
  6. 新品は絶滅、中古は高騰──「令和にMDを聞きたい」と願った筆者が、理想の再生環境を整えるまでの一部始終 (2026年03月13日)
  7. 「MacBook Neo」を試して分かった10万円切りの衝撃! ただの“安いMac”ではなく絶妙な引き算で生まれた1台 (2026年03月10日)
  8. M5 Max搭載「14インチMacBook Pro」がワークステーションを過去にする 80万円超の“最強”モバイル AI PCを試す (2026年03月13日)
  9. エンスージアスト向けCPU「Core Ultra 200S Plus」登場 Eコア増量+メモリアクセス高速化+バイナリ最適化でパフォーマンス向上 (2026年03月11日)
  10. 新型「MacBook Air」はM5搭載で何が変わった? 同じM5の「14インチMacBook Pro」と比べて分かったこと (2026年03月10日)
最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2026年