AMDが自社で行ったテストでは、新APUの中で中位に相当する「Ryzen PRO 5 5650U」(2.3GHz〜4.2GHz、6コア12スレッド)が、競合のIntelにおける最上位モデル「Core i7-1185G7」(3GHz〜4.8GHz、4コア8スレッド)に各種ベンチマークで優位に立つことをアピールしている。
PCの生産性を図る各種ベンチマークテストにおいて、Core i7-1185G7のスコアを「100%」とすると、Ryzen PRO 5 5650Uは平均6%、「Ryzen PRO 7 5850U」(1.9GHz〜4.4GHz、8コア16スレッド)は平均10%スコアが高いという
CPUの純粋な性能を計測する各種ベンチマークテストでもCore i7-1185G7のスコアを「100%」として比較すると、Ryzen PRO 5 5650Uは平均7%、Ryzen PRO 7 5850Uは平均20%スコアが高かったそうだ
Core i7-1185G7とRyzen PRO 5 5650UのCPUベンチマークテストを細かく見ると、CINEBENCH R20のシングルスレッドテストではCore i7-1185G7がわずかに勝利しているが、それ以外はRyzen PRO 5 5650Uの圧勝である。TDP(熱設計電力)の考え方はIntelとAMDで異なるため単純比較は難しいが、AMDのプロセッサは消費電力の割にパフォーマンスが良いことは確かである
コアをより多く備えるRyzen PRO 5000シリーズなら、Web会議(Zoom)とOfficeアプリの併用もより快適であるともアピールしている
性能を底上げしつつ、従来よりもバッテリーの駆動時間が延びていることも特筆すべきこと
全部で3モデルを用意
モバイル向けRyzen PRO 5000シリーズのラインアップは以下の通り。TDP(熱設計電力)は標準15Wで、PCメーカーは10〜25Wの範囲内でカスタマイズできる。キャッシュ容量はL2とL3の合算値となる。
Ryzen PRO 3 5450U(2.6GHz〜4GHz、4コア8スレッド、10MBキャッシュ)
Ryzen PRO 5 5650U(2.3GHz〜4.2GHz、6コア12スレッド、19MBキャッシュ)
Ryzen PRO 7 5850U(1.9GHz〜4.4GHz、8コア16スレッド、20MBキャシュ)