2022年は、同社のノートPCが初めて宇宙に行ってから25周年になるという。これを記念した製品が「Zenbook 14X OLED Space Edition」(UX5401ZAS)だ。薄型軽量の14型ノートPCに有機ELディスプレイを搭載しているところは、前出のZenbook 14 OLEDと共通しているが、大きく異なる点が3つある。
1つ目はノートPC向け第12世代Coreプロセッサの「Hプロセッサ」を搭載している点だ。具体的にはCore i9-12900Hを搭載し、他にもCore i7/Core i5シリーズを搭載するモデルも登場する見込み。薄型の本体に発熱量が大きいHプロセッサを搭載するために、冷却ファンを2基内蔵し、大量のエアフローを確保した。
2つ目は、14型ディスプレイの背面にモノクロ表示の3.5型有機ELディスプレイを搭載していることだ。このディスプレイには、ユーザーが指定した文字列や、事前に用意したアニメーションなどを表示できる。
3つ目は、宇宙で使用する機器に求められる米国標準規格である「SMC-S-016A」に準拠していることが挙げられる。20Hzから2000Hzまでの振動に耐え、マイナス24度の低温環境でも動作し、61度の高温環境でも動き続けるという。加えて、米国防総省の軍用品規格である「MIL-STD-810H」にも準拠している。
CPUは前述の通りIntelのノートPC向け第12世代Coreプロセッサの「Hプロセッサ」で、GPUはIris Xe Graphicsだ。メモリはLPDDR5の32B/16GB/8GBのいずれかをオンボードで実装する。ストレージは512GB/1TBのNVMe(PCI Express 4.0)SSDだ。無線通信機能はWi-Fi 6EとBluetooth 5.2に対応する。OSはWidnows 11 Pro/Homeだ。
ボディーの外形寸法は約311(幅)×221(奥行き)×15.9(厚さ)mmで、重量は約1.4kgとなる。
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