ガンダム、インベーダー、ソニック――「I Love iPhone」で披露された新作アプリ:TGS2010(1/2 ページ)

» 2010年09月21日 22時55分 公開
[田中聡,ITmedia]

 9月17日に、東京ゲームショウ2010で新作のiPhoneゲームアプリを紹介するイベント「I Love iPhone」第8回が開催された。新作ゲームを発表したのはカプコン、ハドソン、タイトー、セガ、コーエーテクモゲームス、コナミデジタルエンタテインメント、バンダイナムコゲームス、ゲームロフト、AR.Droneの9社。イベントではどんなゲームが披露され、各社はどのような姿勢でiPhoneゲームの開発に取り組んでいるのか。その主な内容をリポートしよう。

ユーザーレビューがコンテンツを育てる――カプコン

 カプコンは、App Storeのユーザーレビューがアプリを進化させるヒントになるとみている。同社 MC 営業戦略チームチーム長の道口正人氏は「ストリートファイターIV」を例に出し、「ユーザーレビューがコンテンツを育てる」と話す。ストリートファイターでは「キャラクターが少ない」というレビューが多かったことを受け、カプコンはIVで「ザンギエフ」と「キャミティ」を追加した。ユーザーレビューをもとにバージョンアップを図り、そこからApp Storeでのランキングも上がるという相乗効果が得られる。道口氏は「褒められて伸びるカプコンです!」とアピールした。

photophotophoto カプコンの道口正人氏(写真=左)。「ストリートファイターIV」ではユーザーレビューを受けて、ザンギエフとキャミティを追加した(写真=中)。ユーザーレビューが好循環を生む(写真=右)

アプリ内課金に手応え――ハドソン

 30作以上のゲームアプリを配信してきたハドソンが、ここ最近手応えを感じているのが、AR(拡張現実)を利用したRPG「AR Monster」だ。同作のダウンロードは無料だが、アイテムや装備品などをアプリ内課金で購入できるのが特徴。同社 スマートフォン事業本部本部長(執行役員)の柴田真人氏によると、こうした追加アイテムの購入が増えているという。


 9月16日には新作のiPhone/iPod touch向けアプリ「僕とちくわと鉄アレイ」(230円)の配信を開始。ちくわを飛ばして鉄アレイにはめるというシンプルな内容で、「分かる人には分かる」と柴田氏は説明する。クリエーター「RucKyGAMES」とコラボレーションしているのも特徴だ。

photophoto ハドソンの柴田真人氏(写真=左)。新作アプリ「僕とちくわと鉄アレイ」(写真=右)

 今後のビジョンについて柴田氏は「iPhoneアプリの配信には誰でも参入でき、これだけオープンになれば、(失敗したときの)言い訳ができない。お客さんと連携を取り、既存のゲームの考えを捨て、新しいステージに向かっていきたい」と意気込みを話した。また、同社のiPhone/iPod touch向けポータルサイト「Do the Hudson!!(外部リンク)」を10月中旬にリニューアルすることも明かした。


「スペースインベーダー」がiPadとiPhone 4に対応――タイトー

photo タイトーの石田礼輔氏

 タイトーのiPhoneゲームは、2009年7月に配信した「スペースインベーダー インフィニティジーン」(600円)が現在も人気で、同社ON!AIR事業本部開発部 ディレクターの石田礼輔氏は「定番アプリになってきた」と話す。

 同作では従来のレトロなインベーダーとは異なり、ゲームを進めるにつれてデザインやサウンド、自機がパワーアップする新しいシステムを取り入れた。現在のver.3.0.0では横画面の操作に対応したほか、「ダライアス」「ナイトストライカー」「メタルブラック」の自機を追加購入できるようになった。これらのダウンロードコンテンツは「往年のゲームマニアの方を中心に好評」(石田氏)だという。

 さらに、近日公開予定のver3.5ではiPadとiPhone 4に対応し、高精細なグラフィックやアニメーションを楽しめる。iPhone/iPadのユニバーサル対応なので、どちらかの端末で購入すれば、iPhoneとiPad両方でプレイできる。

photophotophoto 「スペースインベーダー インフィニティジーン」はver.3.0.0で横画面に対応したほか、追加コンテンツのダウンロードが可能になった
photophoto スペースインベーダー インフィニティジーンでは定期的なバージョンアップを実施している(写真=左)。Ver.3.5も近日配信予定(写真=右)

 「BUBBLE BOBBLE DOUBLE」の配信も近日中に予定している。泡で敵を消していく同作では、グラフィックも含めてiPhone完全オリジナルの内容になっている。「泡を連鎖して爆発させたり、簡単なようで戦略を楽しめる」(石田氏)。原作ファンも多いことから、シンプルな画面の原作版も収録しており、1作で2種類のゲームを楽しめる。

photophotophoto BUBBLE BOBBLE DOUBLEはiPhoneオリジナル版と原作版の2作を遊べる

「ソニック」の新作はiPhone版を前提に開発――セガ

photo セガの長原俊之氏

 セガは同社の代表作ともいえるアクションゲーム「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」の完全新作を16年ぶりにリリース。Xbox 360、PS3、Wii、iPhone/iPod touch向けに近日中に同時発売する。同社 第二CS研究開発部企画セクションの長原俊之氏は、新作は「iPhone版を前提に開発した」と話すほど、iPhoneへのチューニングにこだわった。

 「ジャンプの入力判定では、(バーチャルパッドの)Aボタンの長押しで高く、短押しで低く飛べるが、少し押しただけでも高く飛べるようにするなど、あまり難しくならないようにした。ボタンを押した後の遅延を抑えたり、ボタンの入力が多少ずれても誤操作が起きないようにした。また、画面が回転するのはiPhone版のみ」(長原氏)

 処理速度にも注力し、iPhone 3Gでもストレスなく遊べるという。さらに、iPhone版のみのステージも用意。トロッコを操るオリジナルステージでは、iPhoneのモーションセンサーを利用し、端末を傾けるという直感的な操作でトロッコを動かせる。

photophoto 近日公開予定の「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」(写真=左)。iPhoneを傾けて利用できるオリジナルステージも用意(写真=右)
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