MicrosoftとMotorola、係争中でも協力の姿勢

» 2010年10月07日 15時17分 公開
[Nicholas Kolakowski,eWEEK]
eWEEK

 米Microsoftは米MotorolaのAndroid搭載スマートフォンが9件の特許を侵害しているとして知的財産訴訟を起こしたが、両社は関係を断絶するつもりはなさそうだ。

 「Microsoftとの協力の可能性を探るつもりはある」――Motorolaのサンジェイ・ジャ共同CEOはWall Street Journalの10月6日付の記事でこう述べている。「ただしそれは魅力的な条件の場合だ」。同氏はMicrosoftの提訴についても、それほど心配していない様子だ。「そういった訴訟が起きたのはとても残念だが、話し合いでは解決しないこともある」

 同記事によると、MotorolaはMicrosoftに関して「あらゆる選択肢を検討する」考えであり、ワイヤレス業界で訴訟は不可避だとジャ氏は語っている。「この業界のすべての企業の立場が明確になってきた。当社は広範な分野をカバーする特許ポートフォリオを持っており、これらを活用するだけだ」

 一方、Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは10月6日(現地時間)、欧州で行われた記者会見において、「訴訟相手のMotorolaとWindows Phone 7搭載端末に関して協力するつもりはあるのか」との質問に対し、「当社との協業を望む企業であれば、どことでも協業したいといつも考えている」と答えた。

 Microsoftはここ数カ月、Android搭載スマートフォンに関連した自社の知的財産をめぐってメーカー各社に対して攻撃的な姿勢を強めている。台湾のHTCは4月、自社のAndroid搭載端末で「特許技術」を使用する代償としてMicrosoftに特許料を支払うと発表した。しかしMotorolaは、この問題をめぐって法廷で争う構えのようだ。

 「Microsoftで知的財産とライセンスを担当するコーポレート副社長兼副法務顧問のホレーショ・グティエレス氏は、10月1日付の発表文で「問題の特許は、MotorolaのAndroid搭載スマートフォンのユーザーエクスペリエンスに不可欠な技術に関するものだ。具体的には、メール、予定表、連絡先の同期機能、ミーティング設定機能、信号強度とバッテリー残量をアプリケーションに通知する機能などだ」と述べている。

 さらにグティエレス氏は「MotorolaはAndroid搭載スマートフォンで当社の特許技術の侵害をやめる必要がある」と警告している。

 Microsoftは10月11日(現地時間)、ニューヨークで開かれるイベントで「Windows Phone 7」を発表する予定だ。同プラットフォームは、米AppleのiPhoneやカナダのResearch In Motion(RIM)のBlackBerryだけでなく、現在成長中のAndroid搭載スマートフォンとも競争しなければならない。しかしMicrosoftがAndroid端末でメーカー各社に特許料を支払わせることができれば、携帯市場が今後数四半期でどのように変化しようとも同社は収入を確保できるのだ。

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