名刺をサクッと電子化できるアプリ「Bizcaroid Lite」を試す

» 2011年01月24日 10時00分 公開
[今西絢美,ITmedia]

 ビジネスシーンにおいてどうしても欠かせない名刺交換。会ったその日にデジタルデータ化、もしくは上手く整理すればいいのだが、面倒くさがりの筆者はどうもため込んでしまうことが多い。すると、「この間会ったあの人の名刺はどこ?」と、必要なときに見つからなくて大焦り。こんな経験のある人は多いのではないだろうか?

 また、枚数が増えれば増えるほど、置き場所にも困ってしまう。1年で200枚もらえば、2年で400枚。5年経てば1000枚にもなる。捨てるにしても、その仕分けをするだけでかなりの時間が取られてしまうだろう。

 そこで今回、名刺の整理、保管場所に悩むビジネスパーソンにオススメしたいのが「Bizcaroid Lite」という名刺管理アプリだ。

 このアプリ、名刺を端末のカメラで撮影するだけで、名刺のデータを認識・分析して電話帳に登録できる。

photo TOP画面はいたってシンプル。下部に広告が入るのは無料版なので仕方ない
  • →Androidマーケットで「Bizcaroid Lite」をダウンロードする(PCからはアクセスできません)

 使用手順はたったの2ステップ。名刺を撮影して、データを登録するのみだ。

 まず、「名刺撮影」をタップするとカメラに切り替わるので、読み取りたい名刺を撮影しよう。このとき、できるだけ明るい場所でピントが合うようにシャッターを押すのがポイントだ。読み取りは日本語だけでなく、英語や中国語、ドイツ語、フランス語など7カ国語に対応している。これなら海外の取引先の名刺管理にも使える。

photo 名刺の撮影画面。シャッターボタンをタップすると、オートフォーカスでピントを合わせてくれる

 撮影が終わると、認識したデータを名前、会社、部署、役職、郵便番号、住所、電話番号、FAX番号、Eメール、ウェブサイトに振り分けてくれる。筆者の名刺で試した際には、役職も含めてほぼすべてのデータを認識できた。端末の種類や名刺の書体などによって、うまく認識できないこともあるかもしれないが、そこはあくまでも無料のアプリなので気軽にトライしてみてほしい。

 また、読み取れないデータがあったり、誤認識することがあっても、その場合は該当箇所を自分で編集すればOK。イチから入力することを考えれば、より楽にデータ入力ができる。

 最後に「新規登録」をタップすれば、データが端末のアドレス帳に登録される。10秒もあれば誰でもできるだろう。また、すでに登録済みの電話帳データとまとめて管理できるのもポイントが高い。

photo 名前や住所はもちろん、役職に関しても認識している。ただ、「Writer」となるべきところが「Wnter」になってしまった。綴りに間違いがある場合は、自分で編集すればいい
photo 電話帳にはこのように表示される。名刺管理が劇的にしやすくなること必至

 ほかの名刺管理アプリと異なり、撮影した名刺の画像はSDカードに保存されるだけでなく、Evernoteにもアップロード可能だ。電話帳への登録画面で「Evernoteと連携」をタップすると、Evernoteのログイン画面に飛ぶ。ログイン後、「アップロード」をタップすれば、Evernote上に名刺の画像が保存される。パスワードを保存しておけば、毎回入力する手間も省けて便利だ。「名刺のデザインは覚えているのに、名前が思い出せない……」といったときや、手元にPCしかないときにEvernote経由で名刺を確認できるのは非常に心強い。

 また、ビジネスユースなアプリなので地味なデザインかと思いきや、シンプル、ビジネス、ラブリー、スカイ、フラワーの5パターンを選べるのもイイ。男性だけでなく女性も“ビジネスっぽさ”を意識せずに使えるだろう。

 ここでひとつ、名刺の電子化にトライしてみてはどうだろうか。名刺管理に悩んでいる人はぜひ一度使ってほしい。

  • →Androidマーケットで「Bizcaroid Lite」をダウンロードする(PCからはアクセスできません)

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