スマートデバイスの企業導入はマルチOSがトレンド――HTML5に注目集まる:調査リポート

» 2012年11月21日 15時07分 公開
[末岡洋子,ITmedia]

 AppleのiOS、GoogleのAndroidがしのぎを削るモバイルOSの世界に、新たにMicrosoftのWindows Phone 8が参入した。HTML5開発ツールベンダーとして知られる米Senchaの調査によると、Windows Phone 8に対する企業の関心は高く、スマートデバイス導入企業のマルチOSサポートの流れを加速させる可能性があるという。

 この調査は複数のモバイルOSが企業に与える影響を調べる目的で、自社開発者のコミュニティに対して行ったもの。モバイル開発者、マネージャーなど1400人以上が回答した。

 調査によると、83%の企業が2〜3種類のOSをサポートしており、約3分の1にあたる34%が3種類以上をサポートするなど、企業の多くが複数OSをサポートしていくとみられる。最新のWindows Phone 8については、約46%の企業が「今後12カ月以内にサポートする予定」と回答しており、Senchaでは「今後も企業におけるマルチプラットフォームのトレンドが続くことを示唆している」と分析している。

 OSの重要度については、iOSに軍配が挙がった。iOSを「最も重要」とした企業は33%で、「2番目に重要」という回答と合わせると63%を占めた。Androidは、「最も重要」と回答した企業は20%で、「2番目に重要」と合わせると57%になるという。

 また、調査対象企業の58%が、今後12カ月以内に正式にBYODについてのポリシーを設ける予定としているが、調査からは“マルチプラットフォーム対応が容易ではない”と企業側が感じていることもうかがえた。回答した企業の61%が、社内で複数プラットフォーム向けのモバイルアプリを開発しており、各OSの対応に要する時間については「2〜6カ月」が71%、「6カ月以上」も15%に達している。

 こうした背景から、企業の注目はHTML5に集まっているようだ。HTML5は、Web標準の技術で開発でき、複数のOSやデバイスに対応できるといったメリットがある。調査では68%の企業が社内の開発スキルとして「HTML5、JavaScript、CSSなどのWeb技術が最も大きい」と回答したという。

 Senchaでは調査のまとめとして、(1)企業は今後も1つのOSではなく複数のOSをサポートする(2)開発コストの削減、特定ベンダーの独自技術に依存したサービスの回避といった目的から、オープンな標準技術(HTML5)の採用に前向き という2つのトレンドを導きだしている。

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