「ドコモ・イノベーションビレッジ」参加チームが決定 加藤社長がエール124チームから6チームを選考

» 2013年04月24日 22時25分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 NTTドコモは4月24日、ベンチャー企業を対象とした起業支援プログラム「ドコモ・イノベーションビレッジ」の第1回プログラム参加チームを決定した。

photo キックオフイベントに出席した6チームのメンバーと、NTTドコモ代表取締役社長の加藤薫氏(中央)

 第1回のテーマは「グローバル・スタンダードになりうる、モバイルを活用したサービス」で124チームが応募。書類選考と面接審査などの結果、次の6チームが選考された。参加チームには助成金200万円と専用オフィス、ドコモが持つAPIなどの開発環境を提供するほか、社内外のメンターによる経営やサービス開発に関するアドバイスといった支援も受けられる。

「ドコモ・イノベーションビレッジ」第1回プログラム参加チーム
チーム名 会社名 サービス名 コンセプト/サービス概要
(株)ウィルモア (株)ウィルモア Easeeat(イーシー) 「◯◯」を含まない食品を探して購入へつなげるアレルギーを持つ人が安心して食材選びができるECサービス
(株)GADGET (株)GADGET nanovel(ナノベル) 日本初の超短篇小説レーベル。2000文字以内の短篇小説を集めたコンテンツサービス
coromo coromo 1STEPのスマホホーム画面デザインと広告領域創出。NFC等を用いて、スマートフォンのホーム画面を1STEPでデザインし、更に広告としての活用を目指すサービス
SODA(株) SODA(株) (仮称)Funpicty 「楽しい写真を共有する」をコンセプトに、新しいコミュニケーションサービスを提供します。様々なカメラアプリで撮影した楽しい写真を共有するサービス
(株)TIMERS (株)TIMERS Pairy(ペアリー) ITの力で、恋人達の素敵な関係を長続きさせるカップルにフォーカスしたクローズトなコミュニケーションサービス
DecoAlbum (株)プライムアゲイン DecoAlbum 〜beautify your life〜思い出を可愛く残そう デコ機能を使って写真を加工し、グループ内で共有するサービス
サービス概要は応募時のもの

 各チームのサービス開発期間は約5カ月間で、9月下旬に予定しているリリースイベントでその成果が明らかになる。優秀なサービス・技術等を開発したチームには、ドコモのコーポレートベンチャーファンド「ドコモ・イノベーションファンド」からの出資を検討。さらに、グローバル展開を目指すチームには米シリコンバレーの有力インキュベーター500 Startupsの支援プログラムを体験する機会が与えられる。

 社外メンターには、ビービットの遠藤直紀氏、アクセルマークの尾下順治氏、リブセンスの桂大介氏、アトランティスの木村新司氏、gumiの國光宏尚氏、ソニックガーデンの倉貫義人氏、アイレップの紺野俊介氏、デジタルハリウッド大学大学院の藤昌宏氏、500 Startupsメンターを務める本荘修二氏、D2Cの本間広宣氏、森・濱田松本法律事務所の増島雅和弁護士、B Dash Venturesの渡辺洋行氏らが名前を連ねている。

「OTT」のアイデアとスピード感に期待――ドコモ加藤氏

photo ドコモの加藤社長

 4月24日に行われたドコモイノベーションビレッジのキックオフイベントには、ドコモ代表取締役社長の加藤薫氏が出席。参加メンバーを前に「支援環境や必要なミッションは、私が全面的にコミットする。全力で走って、にぎやかに議論していきましょう」とエールを送った。

 加藤氏は、「モバイルの世界は非常に競争が激しくなってきている。特にスマートフォンを基盤に、アプリでサービスを生み出す、OTT(Over The Top)と言われる新しい人々が競争環境に加わってきた」と述べ、OTTが持つアイデアやスピード感を高く評価。ドコモ自身の取り組みは「質・量ともに十分ではない」(加藤氏)であり、ベンチャーやスタートアップ企業の知恵と力が必要だと訴えた。

 「NTTドコモは動きが遅い、新しいチャレンジの姿勢がイマイチ』という声があるが、こういう機会を通じて、若い世代の知恵をスピーディにサービス化したい。社内ではいろいろ試してみて“七分で良しとせよ”と言っている。新しいサービスはとことんお金と時間をかけても評価が分からない。できるだけ早くお客さんに問いかけて判断してもらい、その意見を取り入れて改善・改良していけたらよいと思う」(加藤氏)

 ドコモイノベーションビレッジは、ドコモのスマホ向けサービスの充実を図るだけでなく、ドコモが掲げる新事業領域におけるサービス開発力の強化にも刺激を与える取り組み。ただし、生み出すサービスは特定のキャリアや1つの市場にこだわるものでなく、グローバル展開も視野に入れている。

 「“世界のスタンダード”にという野望はあるが、すべてのサービスがそうなるのは難しい。日本で勝つことも意識するが、世界市場を視野に入れるなら(シリコンバレーがある)米国西海岸との交流や情報収集は欠かせない」(加藤氏)というように、500 Startupsを初めとするインキュベーターやベンチャーキャピタル、エンジェルらとの人的交流もサポートしていくという。

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