ケータイの「何となく知っていたけど使っていない」機能や、「実はこんな使い方もある」という活用法を取り上げる本コーナー。第34回ではゼンリンのナビアプリを利用したPCとケータイの連携機能を取り上げる。
第33回では、「NAVITIME」のサービスを使い、PCで検索したルート案内の“履歴”を利用して、携帯でスムーズにルートを確認する方法を紹介した。このほか、NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイル向けに提供されている、ゼンリンの「いつもNAVI」もPC連携機能に対応しているので、その主な特徴を紹介しよう。なお、今回はドコモ「SH-01A」の地図アプリを利用した。
PC版「いつもNAVI」でルート検索をするには、ログインする必要がある。ログインに必要なIDとパスワードは、ドコモの地図アプリの場合、アプリ起動後に「TOP」→「設定/ヘルプ」→「ヘルプ・規約」→「PC確認方法」から確認できる。このパスワードとIDをPCで入力すればログインできる。
PCサイトのトップページにアクセス後、フリーワード検索欄に施設名や住所、電話番号、郵便番号などを入力すると、いくつかの候補が表示される。目当てのスポットを選んだら、そのスポット周辺の地図が表示されるので、目的地(ゴール)と出発地(スタート)を設定する。
設定には旗を使う。まずはゴールの旗をドラッグし、設置したい場所でクリックする。続いてスタートの旗を設置する。目的地と出発地が離れている場合、地図を拡大・縮小、スクロールなどして目的地周辺に(地図上で)カーソルを移動する必要がある。目的地も住所や施設名を入力できればいいのだが、PCサイトでは地図上の操作が基本となる。
旗を使うのは直感的だが、正確な場所に微調整するのが難しい。「最寄り駅から会社まで」など近い距離なら問題はないと思うが、遠距離の場合、使い勝手はEZナビウォークやNAVITIMEの方が良いと感じた。ただし、あらかじめ登録した「自宅」や「地点」「ルート」を呼び出すことはできる。よく使うルートの場合、検索後に「ルート保存」しておくと、以降は検索せずにルート案内を呼び出せる。
携帯では、「TOP」→「ナビ」→「登録・履歴」で「ルートの編集・削除」を選ぶとこれまでの検索履歴が、「登録ルートから選択」を選ぶと保存したルート一覧が表示される。NAVITIMEやEZナビウォークと同じく、外出前にPCでルートを検索し、外出先で携帯から確認するという使い方がスムーズだ。
また、携帯からお気に入りの地点を登録できる。登録したい地点の地図表示中に「メニュー」から「ココを登録」を選ぶ。その後「アプリに登録」を選ぶと、地点データを携帯とPCで共有でき、「自宅に登録」を選ぶとルート検索時に使う自宅の場所として登録される。操作方法は3ステップと簡単なので、気になった場所はとりあえず登録しておくといいだろう。また、PC版は登録したルートや地点を「Myページ」からまとめて確認できるので便利だ。
いつもNAVIの月額利用料金とアクセス方法は、ドコモが月額315円、iMenu→「メニューリスト」→「生活情報」→「乗換/地図/交通」から。auが月額315円、au oneトップ→「カテゴリ(メニューリスト)」→「エリア情報」→「地図・交通・旅行」→「地図(国内)」から。ソフトバンクモバイルが367円、Yahoo!ケータイ→「メニューリスト」→「交通・グルメ・旅行」→「地図」→「ゼンリン・いつもNAVI」から。
PC版「いつもNAVI」でルート検索、携帯と連携 | 携帯で検索履歴からルートを確認 | |
---|---|---|
対応機種 | NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの一部機種 | NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルの一部機種 |
設定/起動時間 | 約2分 | 約2分 |
料金(パケット通信料を除く) | 月額315円(ドコモ、au)、月額367円(ソフトバンク) | 月額315円(ドコモ、au)、月額367円(ソフトバンク) |
お役立ち度 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
簡単操作度 | ★★☆☆☆ | ★★★★☆ |
自慢度 | ★★★★☆ | ★★★★☆ |
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.