第25回 時間指定メールを活用する――「アトdeメール」「タイマーメール」今すぐ使えるケータイレシピ(1/2 ページ)

» 2009年05月13日 16時54分 公開
[田中聡,ITmedia]

 未来の指定した日時にメールを送信できれば、「ゴミ出しや経費の精算を忘れないためのリマインドメール」や「家族や友人の誕生日おめでとうメール」などを送信できる。

 ケータイにはリマインド機能としてアラームがあるが、アラームは鳴り終わった後に待受画面に戻ればそれっきり。一方、ケータイメールなら待受画面に戻ってもメールが“記録”として残るので、アラームよりも備忘録としての効果は高いといえる。

 ケータイは、指定時間にメールを送信する機能を標準では備えていないが、“時間指定メール”を送信できるサービスがいくつか提供されているので、紹介しよう。

“自分のアドレス”のまま時間指定メールを送信――「アトdeメール」

http://atdma.jp/

 ケータイメール対応のほぼすべての機種で利用できる時間指定メールとしてお勧めしたいのが「アトdeメール」(http://atdma.jp/)だ。同サービスでは1年以内、5分間隔で送信予約ができる。利用料金は無料。

 メールの送信方法は、「自分に送る」「ほかのユーザーに送る」「複数のユーザーに送る」といった3通りがある。

 自分あてに送る場合、あて先に「8桁の日時+@atdma.jp」を入力する。例えば5月20日の10時30分に送信したければ、「05201030@atdma.jp」とする。当日に送る場合は日付の入力は不要で、10時30分なら「1030@atdma.jp」と入力すればよい。その時間が過ぎている場合は翌日の同時刻に送信される。

photophotophotophoto 「アトdeメール」のケータイサイト。使い方や機能などが紹介されているので、利用前に一読しておきたい。PCからも閲覧できる(写真=左端、左中)。翌日以降に送信する場合は「8桁の日時+@atdma.jp」、当日に送信する場合は「4桁の時刻+@atdma.jp」をあて先に入力する(写真=右中、右端)

 ほかのユーザーに送る場合、まずは件名か本文1行目に送信先アドレスを入力し、「mrega@atdma.jp」あてにメールを送信。メールアドレスの呼び出しには、第22回で解説した「引用機能」を活用しよう。その後、直送アドレスが記載されたメールが返信されてくるので、そのアドレスに日時を加えてメールを作成する。

photophotophotophoto 相手のメールアドレスを入力した「mrega@atdma.jp」あてのメールを送信後、直送アドレスが記載されたメールが返信されるので、アドレスに日時を加えて送信する
photophotophoto 送信予約が完了すると、確認メールが届く(写真=左)。ここから予約のキャンセルも可能だ(写真=中、右)

 PCから送信する場合や、複数人にメールを送信する場合、先に件名と本文にメッセージを入力したメールを「mset@atdma.jp」あてに送信する。その後届く返信メールに記載されているURLにアクセスし、Webサイト上で日時やあて先を設定して送信すればよい。あて先が複数ある場合は、それぞれ改行して入力する。「CC」や「BCC」も利用できる。

photophotophotophoto 「mset@atdma.jp」あてに件名と本文を入力したメールを送信(写真=左端)。返信メールのURLにアクセスし(写真=左中)、送信時間やあて先を入力する(写真=右中)。2件目以降のあて先は改行して入力する(写真=右端)
photo デコメールもしっかり表示できた

 なお、アトdeメールを利用したメールを受信するには、「atdma.jp」からのメールを受信できるよう、ドメイン指定の受信制限を解除する必要がある。

 指定時間にメールを受信すると、送信者のアドレスが差出人に表示され、メーリングリストサービスやグリーティングメールなどによくある広告は表示されない。一般的なケータイメールと同じ体裁で表示されるので、受信相手には「送信予約メールを使ったこと」は分からない。


アトdeメールの便利な活用法とオプションサービス

 アトdeメールでは、デコメールをはじめとするHTMLメールも送信できるので、誕生日や記念日などのおめでとうメールを送る際にも役立つ。さらに、ファイルの添付も可能だ。

 ゴミ出しや経費の精算など、定期的なタスクがある場合は、1、2カ月分のリマインドメールをまとめて送信しておくのも効果的だ。筆者は隔週土曜日の不燃ゴミの収集日をよく忘れるので、今月は5月9日と5月23日、来月は6月6日、6月20日に届くように4通を送信すればいいわけだ。

 アトdeメールを自分あてに送る場合は、あて先を毎回変更する必要があるが、@以降の「@atdma.jp」は共通なので、「@atdma.jp」をアドレス帳に登録しておくのもいいだろう。「ケータイShoin7」や「POBox Pro 3.0E」など、英単語の予測変換ができる日本語入力システムを搭載した機種は、1度入力すれば、以降は「@」を打つだけで@atdma.jpを変換できる。

 ほかのユーザーに送る際に使う「mrega@atdma.jp」と、複数のユーザーに送る際に使う「mset@atdma.jp」は固定のアドレスなので、アドレス帳に登録しておこう。

photophoto アドレス帳に「@atdma.jp」や「mrega@atdma.jp」「mset@atdma.jp」を登録しておけば、スムーズにあて先を設定できる。名前を「アトdeメール」としておき、これら3つのアドレスを登録しておくといいだろう(写真=左)。英語の予測変換に対応した機種なら、1文字打つだけで簡単にアドレスを入力できる(写真=右)

 このほか、オプションサービスに申し込めば、予約件数が10通から200通に、送信できるあて先数が5件から10件に、送信サイズが150Kバイトから2Mバイトに上がる。2009年5月13日現在、このオプションサービスも無料で利用できる。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

最新トピックスPR

過去記事カレンダー

2024年