Fresh Meetingで気付いた、グループカレンダーの必要性：ツール de オシゴト

メール以外のコミュニケーションツールやコラボレーションツールを模索する連載「ツール de オシゴト」。プロジェクトリーダーを任された主人公のマコトがプロジェクトの進行管理のためにさまざまなツールを試します。連載第5回は「Fresh Meeting」をチェック！

[後藤康成，Business Media 誠]

　マコトは晋作からすすめられた「Fresh Meeting」の導入を検討することにした。まずは実際に使用に値するサービスかどうか、Fresh Meetingの機能をリサーチしてみた。

　Fresh Meetingはサイドフィードが提供しているサービスで、パッケージ版とASP版の2つのタイプを用意している。マコトが必要としているのはサーバを準備する必要がないASP版。今回は全社ではなくプロジェクトだけで利用したいので、情報システム部門へ調整がいらないクラウドからの利用が必須条件である。

　マコトは、クライアントとのコミュニケーションやプレゼンの状況を想像してみた。どうやら、日時を調整したり、会議のアジェンダやプレゼン資料などを事前に共有したり、さらに会議に参加するメンバーを選択したりできるとよさそうだ。Fresh Meetingはこうした機能があるのだろうか？

　Fresh Meetingは、会議室機能を中心としたASPサービスである。会議室ごとに時系列でメッセージを整理できる。ファイル共有も可能だ。キーワード検索機能も充実しておリ、会議室の串刺し検索がてきるようだ。

マコト　Fresh Meeting、使ってみた？

アイ　マコト先輩の目的である機能はほぼカバーしていると思います。操作性も悪くないし、選考候補に入れてもいいんじゃないですかね？

マコト　1ユーザーあたり月額525円だから、20人で月額1万500円か。価格的にも悪くないね。

アイ　そうですね。この価格で1ユーザーあたり100Mバイトのストレージも含まれているので、おそらく追加費用も発生しないと思います。システム管理機能も一通り試してみましたが、ユーザーごとに会議室作成の権限が与えられたり、ロゴをカスタマイズできたりします。結構かゆいところに手が届いているんじゃないでしょうか？

マコト　携帯電話にも対応してるようだから、外出先からアクセスもできるね。

アイ　はい。スマートフォンには対応していませんが、携帯電話でのアクセスは大丈夫みたいです。欲をいうと、アポイントが多くなると、グループカレンダー機能のような表示も必要になる気がします……。グループカレンダー機能があれば、土方部長に強力にプッシュできますね。

マコト　なるほどね。iPhoneアプリには携帯電話のエミュレータもあるから、なんとかiPhoneでも利用できそうだけど、できればiPhoneに最適化したインタフェースでアクセスしたいな。僕もiPhoneユーザーだしね。だけど、ひとまずは僕の想定する機能は網羅しているし、よしFresh Meetingを選定候補に入れてもいいかもしれない。

アイ　そうですね。PCの操作が苦手な土方局長も十分に利用できるインタフェースだと思います。

　「グループカレンダー機能か」。マコトの会社ではグループカレンダーが使えるものの、あまり利用している人がいない。けれど、目指す目的が同じプロジェクトメンバーだけならカレンダーも運用できるかも。そういうプロジェクトカレンダーならば、できるのでは――と思い始めたのである。（つづく）

今回紹介したツール de オシゴト	概要
Fresh Meeting	サイドフィードが提供しているサービスで、パッケージ版とASP版の2つのタイプを用意している。会議室ごとに時系列でメッセージを整理できるほか、ファイル共有も可能。携帯電話にも対応し、1ユーザーあたり月額500円。

筆者紹介：後藤康成（ごとう・やすなり）

　フィードパスCTO兼feedpath Rooms エバンジェリスト。シリコンバレー・ベンチャーを経て2000年ネットエイジ入社。技術開発担当取締役としてネットビジネスのインキュベーション案件およびテクノロジー投資案件などを担当しビジネス＆テクノロジーと幅広い経験を持つ。

　2005年、クラウドからビジネスアプリケーションを提供するフィードパスを設立。Zimbraの日本市場展開、ビジネススケジューラーのfeedpath Calendar事業統括を担当するとともに、3月サービス開始予定のメールに変わる次世代企業間コラボレーションツールのfeedpath Roomsのエバンジェリストでもある。著書として「Web2.0 BOOK」など。Twitterアカウントはfeedpath。