吉本芸人に学ぶ「上司、先輩のリスペクト」精神カラテカ入江の「後輩力」(4/4 ページ)

» 2012年09月18日 11時30分 公開
[カラテカ・入江慎也,Business Media 誠]
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忙しい人たちのスケジュール調整の方法

 とはいえ、僕もいまだに失敗します。つい先日も先輩に怒られました。ある会の連絡係をまかされ、出席してほしい3人に3通りの候補日を伝えて、「ご都合いかがですか?」なんて何度もやりとりしていたら、先輩に「そういうことは1回のメールで終わらせるべきだよ」と言われたんです。

 主催者である先輩の希望する日にちを3人に連絡して、「この日にやりますので、よろしければどうぞいらしてください」だけでよかったわけです。そのときは「3人とも参加できる日がきっとあるはず!」とムキになってしまっていました。

 とても忙しい人のスケジュールを合わせるのは簡単ではないのに、僕の判断ミスで3人の方々に何度もやりとりさせてしまい、貴重な時間をうばってしまったんです。少し考えれば分かったようなことをしてしまいました。

 接待などのときは、お店を出たらすぐに乗れるようにタクシーを手配しておくのも、その方の時間を大切にしなければと思うからです。ただし、何でもかんでもタクシーを呼べばいい、というのは、できない後輩のすること。

 帰る方面の車線に合わせてタクシーを拾うのはもちろん、その方がタクシーを本当に必要としているのか確認するなど、いろいろと状況を判断しないといけないわけです。

 また、先輩がケータイで104にかけて、電話番号を聞いているような場面に立ちあったとき、僕は必ず自分の携帯電話を差し出すようにしています。メモ代わりに番号を打ち込んでもらい、先輩が電話を切った後で、そのままその番号にかけてもらうためです。

 相手の手を煩わせない、時間をうばわないために、後輩には的確な判断力とスピードが求められるんだと思います。こういうことはすべて先輩から学ばせていただきました。

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