“鬼滅ビックリマン”誕生! 菓子メーカー・ロッテが次々と打ち出すコラボ戦略の狙い30〜40代をターゲット(3/3 ページ)

» 2020年10月23日 17時31分 公開
[河嶌太郎ITmedia]
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30〜40代をターゲット

 こうした他社コンテンツとのコラボの狙いについて、ロッテ広報部に取材した。

 「ビックリマンは1980年代の大ヒット時に子どもだった、30〜40代の方々を中心に支えられているブランドです。さらに広い層に愛されるために、若年層の方々や、昔は買っていたけど買わなくなってしまったお客さまに向け、これまで『ドラゴンボール』や『ワンピース』などといったコンテンツとのコラボを実施してきました。今回の『鬼滅の刃』とのコラボも同様の狙いです」

phot 「ワンピースマンチョコ」

 さらに『鬼滅の刃』の幅広い年代への訴求力にもこう期待する。

 「いま社会現象になっている『鬼滅の刃』は、大人から子どもまで幅広く愛されているコンテンツと考えております。ビックリマンを支えてくださる方達の中には今やお子さんをお持ちの方も珍しくありません。『鬼滅の刃マンチョコ』を通じてビックリマンに興味を持っていただき、お子さんにもビックリマンを好きになってもらえれば幸いです。引き続き幅広い世代にアプローチできるビックリマンを展開してまいります」

 アニメのゴールデンタイムの再放送や、特別仕様のSL列車の運行など、今や社会現象と言って間違いない『鬼滅の刃』。ロッテが戦略として捉えるように、老若男女幅広い年代から愛されるコンテンツなのが特徴だ。各企業がこうしたプロモーションを展開するのは、何よりアニメが親子で楽しめるハイカルチャーに成長しつつあるのも大きいだろう。こうした展開は、まだアニメが子どもたちのものだけだった「ドラゴンボール」の時代にはあまり見られない光景だった。

 「鬼滅」ブームが日本のアニメビジネスをさらに一段押し上げるのは間違いない。今後もより多くの企業との「鬼滅」コラボがまだまだ続くだろう。

phot 「ドラゴンボールマンチョコZ」

©吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

©LOTTE/ビックリマンプロジェクト

©バードスタジオ/集英社Ⓒ「2018 ドラゴンボール超」製作委員会

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