発売日に十分な供給ができるかどうかはジム・ライアン氏も難しいとの認識を示しているものの、その後の増産体制によって、転売屋が買い占められない程度の在庫量を一気呵成に供給することで、転売屋への対策を取っているとも思われる。
一方で「転売屋」対策については、河村氏は法ではなくシステムで対処すべきとも話す。
「『転売』を目の敵にする人は少なくなく、『マスクのように法律で取り締まれ』という声も見かけます。しかし命にかかわる緊急時と、そうでないエンタメ商品を同一に並べて論じるべきではありません。例えば米国では、ゲームのプレー履歴にひもづけてPS5の予約の権利を与える方法がとられていますが、転売対策には効果的な仕組みといえそうです。
日本では直売が難しいので米国と同じようにいかないでしょうが、国内の多くの販売店や販売サイトも転売を強く意識し、工夫をこらしています。確かに転売は厄介なものですが、安易に法に頼らず『仕組み』で解決するべきです」
河村氏は、「焦りこそ禁物」と警鐘を鳴らす。
「今後もPS5の過熱ぶりを取り上げる記事も多く出るでしょうし、その中で『発売日に欲しい』という焦りも出るかと思います。しかし、その焦りこそが『転売屋』を増長させるのです。PS5を発売日に手に入れる必然性を含めて、冷静に考えてはいかがでしょうか」
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