――再生可能エネルギーにはどのように取り組む方針ですか。
二酸化炭素の排出を危惧してエネルギー事業を縮小するかというと、そうではありません。エネルギー事業のネットワークとお客さんとの接点を持っていますから、エネルギーミックスを変えていき、中でも再生可能エネルギーに力を入れます。
従来カーボンニュートラルに寄与する、次世代エネルギーに関する事業が社内に点在していたので、これらを集めてひとつの組織として、この4月にEIIを設立しました。今後は水素やアンモニア、バイオ燃料、分散電源などに集中的に取り組んでいきます。
EIIでは、再生可能エネルギーの出力安定に寄与する蓄電事業を行っているほか、ロシアとニュージーランドでは四国の1.5倍以上の広さで森林ビジネスも手掛け、二酸化炭素の固定・吸収にも積極的に取り組んでいきます。
――水素ビジネスは川上、川下のどの分野に乗り出す計画なのでしょうか。
水素は「作る」「運ぶ」「使う」の3つの側面があります。全体的な状況を見渡しながら既存の当社の持てる力とパートナーとの協働を通じて、それら側面をトータルバリューチェーンと捉えて、さまざまに組み合わせ、掛け合わせて取り組むことになろうと思います。EIIがその主導的役割を果たしてくれます。そこに社内議論を通じて全社視点で経営資源を配分・支援をする仕組みです。
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