みずほ銀行、デジタルサイネージを本格展開 待ち時間の活用で売り上げ増狙う90店舗で本格稼働

みずほ銀行が金融商品の売り上げ拡大を狙い、90店舗でデジタルサイネージを稼働させた。金融商品や店舗の情報をディスプレイに流し、窓口案内に次ぐ商品紹介のチャネルを作った。

» 2009年04月02日 16時46分 公開
[ITmedia]

 みずほ銀行は、同行の支店にデジタルサイネージ(電子看板)を設置し、顧客に金融情報を配信するシステムを整備した。4月から運用を開始している。金融商品やキャンペーンの内容をリアルタイムに顧客に伝えられるとして採用を決めた。

 マルチモニター情報配信システムの画面イメージ マルチモニター情報配信システムの画面イメージ(出典:富士通)

 システムの名称は「マルチモニター情報配信システム」。設置したデジタルサイネージのディスプレイにキャンペーンや店舗全体、金融商品の情報を配信する。コンテンツは支店やエリアごとに変えることが可能。現在90店舗で稼働しており、将来的には1400台程度を導入する見通しという。

 みずほ銀行は、デジタルサイネージに導入により、金融商品の売り上げ増を狙う。金融商品の紹介は窓口を介した対面での説明が主だったが、デジタルサイネージを使って「さまざまなコンテンツを届けることで、来店数や取引数を増やしたい」としている。顧客の待ち時間に情報を配信することで、顧客満足度を高める狙いもある。

 コンテンツの企画や制作、管理は富士通が担当し、みずほ銀行はプロモーション施策の立案と全体の管理に専念する。「アウトソーシング形式のサービスのため、ディスプレイを購入する場合に比べて安価で済む点も評価を受けた」(富士通広報)。同システムは、プラズマ/液晶ディスプレイなどに動画、静止画、テロップを表示できる富士通ゼネラルのデジタルサイネージシステム「Plasmawave」を基に構築している。

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