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「ダイソンボール DC36」でゴールデンウィークを掃除し尽くしたダイソンには訳がある(2/3 ページ)

» 2012年05月07日 11時11分 公開
[王深紅,ITmedia]
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改良を加えたラジアルルートサイクロンテクノロジーを採用

本体とサイクロン部分を取り外したところ

 さて、ダイソン掃除機の目玉であるルートサイクロン部分はどうなのだろうか。

 本機では空気の経路を再設計し、気流の効率をアップすることで0.5マイクロメートルの微細な粒子まで確実に分離するという「ラジアルルートサイクロンテクノロジー」(Radial Root Cyclone Technology)が採用されている。モーターに手を加えて回転翼による音を抑えたほか、モーター自体を専用のボディに包み込んで球形の本体に格納し、排気口内部に緩衝材を設けて排気の速度を落とすなどして運転音の低減を図っている。

 クリアビンを含めてサイクロン部分は約630グラムと軽量で、本体とはボタン1つで着脱が可能だ。ゴミがたまったら(クリアビンに刻印されたMaxの線に達する前に)、本体からサイクロン部分を取り外し、赤いボタンを押してクリアビンのふたを開けてゴミを捨てよう。大部分のゴミはこれで済むが、サイクロンに付着したゴミはクリアビンを外して取り除く必要があり、できれば細かいホコリをかき出す筆やブラシがほしいところだ。なお、サイクロン部分はから拭きのみだが、透明なクリアビンは汚れが目に付いたら水洗いできる。

 筒状のフィルターは簡単に取り外せ、水洗いも可能だ。外箱やマニュアルには4年を目安に洗浄するよう注意書きがあり、1週間試用した限りでは目立った汚れはなかった。

透明なクリアビンに覆われているサイクロン。鮮やかなオレンジ色が目に付く。青い部分がフィルターだ

サイクロン上部にある赤いボタンを押すとクリアビンのふたが開く(写真=左)。その脇にあるシルバーのボタンを押すとクリアビンが外れる(写真=中央)。青い筒状の部分がフィルターで、マニュアルには4年を目安に冷水で洗浄するよう書いてある(写真=右)

タービンヘッドの回転ブラシは着脱が可能

 前ページで触れた通り、本機のクリーナーヘッドには空気の力で回転するタービンヘッドが備わっており、ブラシの回転オン/オフはヘッドの脇にあるボタンで切り替える。フローリングなどを掃除するときは回転をオフにし、カーペットなどは回転をオンにすることでホコリをかき出す仕組みだ。モーターヘッド搭載モデルには、クリーナーヘッド専用のモーターが内蔵され、より強力にカーペット奥にあるホコリやペットの毛を取り除く。

 回転ブラシはカーボンファイバブラシとナイロン製ブラシの2重構造になっており、ブラシにゴミが絡まったらヘッド部分から取り外して洗浄できる。クリーナーヘッドの付け根には「V-Ballテクノロジー」が搭載され、ヘッド部分が柔軟に動くようになっている。

導電性カーボンファイバーブラシを搭載したタービンヘッド(写真=左)。重量は約620グラムある。クリーナーヘッドの付け根には「V-Ballテクノロジー」が搭載され、自在な動きが可能だ(写真=中央)。回転ブラシはカーボンファイバで、赤い部分がナイロン製、黒い部分が柔らかめなカーボンファイバブラシになっている(写真=右)

ブラシの回転オン/オフは運転中のみ切り替え可能だ(写真=左)。コインを使ってカバーを外すことで、回転ブラシが取り出せる(写真=右)

用途に応じたさまざまなヘッドやツールが付属

付属品一覧。長さ約170センチのホースと伸縮式のパイプ、そしてヘッド部分で構成される

 クリーナーヘッドを始めとして、豊富なクリーニングツールやノズルが付属するのも本機の魅力である。重量が約415グラムある伸縮式のパイプは55〜84センチの範囲で調整でき(9段階)、その先にクリーナーヘッドを含めて6種類のツールやノズルを装着可能だ(これらは、ホースに直接取り付けることもできる)。

 やわらかいブラシで窓のブラインドなどを掃除する「ソフトブラシツール」から、先端が曲がる「フレキシブル隙間ノズル」、先端のブラシが奥に引っ込む「コンビネーションノズル」などユニークなものが多い。用途に応じて選べるのはうれしいが、これらをまとめるケースなどは付属せず、収納の際は自前で工夫しなければならないのは少々残念だ。

付属のツールやノズル(写真=左、中央)。タービンヘッドを伸縮式のパイプに装着したところ(写真=右)。パイプの赤いボタンを押すことで9段階に長さを調節可能だ

先端が透明な「ソフトブラシツール」(写真=左)。重量は約108グラムある。横幅が約20センチある「フトンツール」(写真=中央)。重量は約80グラムある。溝や階段の掃除に利用する「ミニT字型ノズル」(写真=右)。横幅は約9センチで、重量は約38グラムある

先端部のブラシを出し入れできる「コンビネーションノズル」(写真=左)。重量は約58グラムあり、ブラシを伸ばすと約22.5センチの長さになる(写真=中央)。黒い部分が曲がる「フレキシブル隙間ノズル」(写真=右)。先端のブラシは着脱でき、ゴム部分は収納可能だ。重量はブラシ込みで約140グラムあり、長さは31〜56センチまで調整できる

 次のページでは、いよいよラジアルルートサイクロンテクノロジーの実力や本機の使い勝手について見ていこう。

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