ソニーマーケティングは2月14日から、CLIEの新モデル2機種を発売する。初代手帳CLIE「PEG-TJ25」(2003年10月の記事参照)をベースにMP3プレイヤーと31万画素CMOSカメラを搭載した「PEG-TJ37」(市場予想価格3万円弱)、802.11bの無線LANに31万画素カメラ、音楽再生機能を備え、紙の手帳の使い勝手とデジタルならではの情報管理を可能にする新インタフェース「CLIE Organizer」を採用した「PEG-TH55」(市場予想価格4万円弱)の2モデルがラインアップされる。
ボディカラーは、TJ37がカプリブルー、プラチナシルバー、シエナオレンジの3色、TH55がエグゼブラックと限定販売されるセレブレッドの2色。
2モデルともPalm OS 5.2を採用。CPUは、TJ37がTJ25と同じARMベースのモトローラ製i.MXL/200MHz、TH55には「UX50」(2003年7月の記事参照)と同じソニー独自開発のHandheld Engineが搭載された。
TH55は、手帳としてのより高度な機能を提案するモデルで、キーワードは「手書き」。320×480ピクセルの縦長液晶が搭載され、文字入力エリアはNRシリーズのように、ソフトウェアで表示させるタイプだ。
キーボードやCFカードスロットが搭載されていないため、薄くて軽いのも特徴。サイズは73.3×121.5×15.7ミリ、重さは185グラムだ。通信手段として802.11bの無線LANを内蔵。別売りのモバイルコミュニケーションアダプタを使えば携帯電話経由の通信も行える。
本体下部には4つのアプリボタンを装備。アプリボタンはカバーを付けたままでも押せる位置にレイアウトされた。ジョグダイヤルと左右キーが背面に移ったのは、半透明のカバーを付けた状態のまま、ちょっとした情報の確認を行えるようにするためだ。またジョグダイヤルの脇にある左右キーは音楽プレイヤー利用時の曲送りなどにも対応している。
Handheld Engineの搭載により、従来モデルに比べてバッテリーの持ちがいいのも特徴の一つ。音楽の連続再生が最大24.5時間、動画の連続再生が最大7.5時間、無線LANの連続利用が6時間弱といった具合だ。
カメラ用シャッターのオン/オフやシャッターボタン、メモリースティックスロット、電源ボタン、ボイスレコーダのオン/オフといった操作を行うスイッチ類は左側面にまとめられるなど、片手での操作がしやすいように設計された。
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