上海娘に、A5505SAの「会話機能」は通じるか?:体験レポート

» 2004年05月07日 23時31分 公開
[新崎幸夫,ITmedia]

 一人で上海に出張してこい! と突然いわれたら、あなたはどう思うだろうか? 上海に興味を持ってはいても、「中国語(北京語)がしゃべれないのですが……」と不安を覚えるビジネスマンも多いだろう。何をかくそう、記者もその一人だった。

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 そんな表情を見透かしたかのように、先輩のサイトウ記者が「大丈夫、これがあるから」とおごそかに取り出したのが、グローバルパスポート端末こと「A5505SA」だ(3月17日の記事参照)。中国でも通話が可能なほか、韓国からはパケット通信も行える。何より、強力な“会話機能”を備えており、海外に持っていく端末としてはイチ押しなのだという。

 発売前の評価機を、このためだけにわざわざ取り寄せたサイトウ氏、後輩に対する気配りがスバラシイ。と感謝していると、サイトウ氏は冷徹な表情で続けて言った。

 「もちろん、ちゃんとレビューして、記事書いてね」

 ……かくして記者は、A5505SAだけを心の支えに上海へと旅立ったのだった。

分かりやすいメニュー画面に好感触

 上海についたら、まずは電話を使えるようにしなければならない。メニュー画面から「グローバル機能」を選択し、エリア設定を行う。

A5505SAのメニュー画面。左上の目立つ位置に、「グローバル機能」が見える。同機能をウリにしていることが分かる

 エリア設定は、非常に分かりやすい。メニュー画面から「グローバル機能」を押すと、一番上に「エリア設定」が表示される。実は今回の出張に、ボーダフォンの「V801SA」も持っていったのだが、こちらは「F機能」-「特別」-「エリア選択」とたどるのが分かりにくく、少しとまどった。このあたり、A5505SAは好感触だ。

 電話がつながるようになったところで、ITmediaモバイルの“海外特派員役”こと、ヤマネ氏と連絡をとる。氏は、香港在住の携帯電話研究家。最近でも、リニアモーターカーに乗って電話をかけたりと(5月6日の記事参照)、珍しいレポートを届けているのでご存知の方も多いだろう。

 というわけで、ヤマネ氏と合流して上海の料理屋に向かう。取材にかこつけて、美味しいものを食う――。これこそ、記者の醍醐味である。

Photo 滞在先のホテルに紹介してもらったレストラン。それなりの高級店だ。関係ないが、中国の道路には人と自転車と車が入り乱れている

 席に案内されると、おもむろにA5505SAを取り出す。噂の「会話機能」を試さなければならない。

 ここで簡単に説明しておこう。A5505SAには「外国語フレーズ集」として、英語/韓国語/北京語の簡単な会話集が収録されている。シチュエーションごとにいくつかのフレーズが収録されており、たとえばレストラン編では「メニューを見せてください」などのセリフが並んでいる。

 注目すべきは、そのフレーズを「発音」させられること。ボタンを押すと、現地の発音でちゃんと「請給我菜単(メニューを見せてください)」としゃべってくれるのだ。これは秀逸。

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Photo 「発音」を押せば音声が流れる。もちろん、このテキスト表示を見せてこちらの意図を伝えてもいい

 というわけで、まず「メニューを」と頼もうとした……ところ、ウイエイトレスのお姉さんが頼まずともメニューを机に置いてしまった。

 「ヤマネさん、メニュー持ってきちゃいましたよ」

 「ちえっ、持ってこなければいいのに」

 無責任な発言をしながら、改めて次のフレーズを探す。協議の末、「今日の特別メニューは何?」に決定。改めてお姉さんを手招きして、携帯をかざす。

 いぶかしげなお姉さんに向かって、発音ボタンを押すと……。

Photo ウエイトレスのお姉さん。写真を撮らせて、という要求にも照れながら応じてくれた

 お姉さんは最初驚いていたが、音声を聞き、画面を見ながらクスクス笑い出した。反応はいいようだ。問題は通じているかだが……

 「ヤマネさん、何か一枚の紙を置いていきましたよ」

 「おお。『厨房のお薦め』と書いてあります」

 「本当ですか! ということは、間違いなく通じたわけですね」

Photo 北京語がカタコトで話せるヤマネ氏によれば、「厨房のお薦め」と書かれているらしい

 これで調子に乗った日本人2人は、ほかにも会話を試してみたいと携帯の画面を見る。ただ、「あれと同じものを下さい」を使おうにも隣のテーブルが見えないし、「そのあとコーヒーを下さい」「そのあと紅茶を下さい」は、食後のフレーズだろう。なかなか、使いたいフレーズがない。

 「ヤマネさん、『よく焼いて下さい』とか『生焼けに焼いて下さい』なんてのもありますが」

 「それは、明らかにステーキの店を意識したフレーズですね。上海では使えませんよ」

 「使えませんか?」

 「だって、中華料理を生焼けにしろとかいったら、変なもんが出てきますよ」

 どうも、どんなフレーズを収録するかよく検討すべきだったようだ。このあたりは、メーカーに改善を望みたい。結局この後、追加注文のための「メニューを下さい」と、「おいしかったです」を繰り出し、意思が伝わったことを確認して店を出たのだった。

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外国語フレーズ集の意義は大きい

 上のレポートでは、いまいち効果がふるわなかった「外国語フレーズ集」だが、潜在的なニーズは大きい。

 個人的な感想になるが、中国では思ったほど英語が通じない。さすがに空港では通じるが、空港からタクシーに乗ると、タクシーの運転手はもう英語をしゃべらない。記者が訪れたレストランも、上品な雰囲気の割には、英語を理解するスタッフがいなかった。なにしろ、「レシート・プリーズ」が通じないのだ(結局リョウシューショー、で通じたのだが……)。

 レストランでは、たまたま使えるフレーズが少なかったものの、ほかのシチュエーションで「日本語が分かる人を呼んで下さい」が収録されているなど、有効な台詞も目に付いた。今後、この機能を強化すれば世界をマタにかけるビジネスマンに喜ばれるのは必至だ。

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このプレゼントは、募集を締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました。【5月17日UPDATE】

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