期待に添えたか? FOMA新3機種Mobile Weekly Top10

» 2004年06月03日 23時04分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 今週のアクセスランキングでトップを飾ったのは、予想通り新FOMA3機種の記事(6月1日の記事参照)。900iシリーズの発表時に概略が紹介されただけに(2003年12月18日の記事参照)正式発表を今か今かと待っていた人も多いだろう。しかし長く待たされたがゆえに、期待外れな部分も。会場で実機に触れた感想を、敢えて辛口で述べさせて頂くと……。

 「N900iS」はマイナーバージョンアップ。N900iは、シリーズの中でも軽さとデザインが特徴の端末だっただけに、長所を伸ばしたというところだろうか。逆にいえば、「T9」の改善以外はほとんど機能強化は見あたらない。N900iに新色追加! くらいに思ったほうがいい。

 「P900iV」は、カメラが残念なポイント。このタイミングであれば、200万画素に加えて、光学ズームとオートフォーカス機能は欲しかった。「P900i」ではオートフォーカス機能が付いていたのに、iVでは“マクロ切り替えスイッチ”。QVGA・30fpsの動画再生は、驚くほどきれいだったが、決定的な魅力に乏しい。期待が高かっただけに、失望も。

 Bluetoothにタッチパネルと機能満載の「F900iT」は、音声端末として見た場合、その大きさと重さが課題。幅53ミリは、片手で持つには大きすぎる。重さ154グラムは、「SO505i」の145グラムを抜いて、おそらくiモード端末歴代2位だ(PDA型などは当然除く。1位は幻の「D2101V」の160グラムか)。

 ではPDA型のFOMAだと思えばどうか。本体は鞄の中に入れておいて、通話はBluetoothヘッドセットで、メールはPDAのつもりでタッチパネルで操作することになる。とはいえ、PDA代わりに使うには、機能が及ばないのだが……。タッチパネルに対応する機能も限られており、PDAのような使い勝手は期待しないほうがいい。

 ちょっとクセのある3機種がそろったわけだが、“普通の”携帯を欲しい人は、ちょっと待ってみるのもいい。本当の意味での“夏”のドコモ端末が控えているからだ。非接触ICチップFeliCaを内蔵した“iC”シリーズは、506iCだけでなく900iCも投入される。サービスの面では、こちらが本命だろうか?

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