5分で分かる、今週のモバイル事情6月12日〜6月18日

» 2004年06月18日 19時39分 公開
[後藤祥子,ITmedia]

ベールを脱いだFeliCaケータイ

 ついに“おサイフケータイ”こと、FeliCa搭載端末とそのサービスの全貌が明らかになった(特集参照)。7月上旬にもサービスを開始する予定で、対応端末は当初「P506iC」「SH506iC」「SO506iC」「F900iC」の4機種となる(6月17日の記事参照)。

 全国1400店舗のコンビニエンスストア「am/pm」をはじめとする、全国約9000店舗で電子マネーEdy!を使った支払いが可能。カラオケやゲーム、ポイントカード、定期券など、さまざまな用途での利用を想定した39社がサービスに参入予定だ。開始当初は11社がサービスを提供するという(6月16日の記事参照)。

 iモード企画部長の夏野剛氏は、「iモードよりさらにヒットする」と、自信を見せている(6月16日の記事参照)。

auは定額サービス改訂、ボーダフォンは新端末

 “おサイフケータイ”の発表と同じ日に、KDDIは小野寺正社長の定例記者会見を開催。8月1日からauのパケット定額プラン「EZフラット」を改訂し、「ダブル定額」を導入すると発表した。4万パケットまで月額2100円で利用でき、4万パケットを超えると0.0525円/パケットの従量制、8万4000パケットを超えると4410円の定額となる、2段階の定額システム。敷居を低くして、加入者を増やしたい考えだ(6月16日の記事参照)。

 小野寺社長は今後のau戦略にも言及。「モバイル用のフルブラウザについて、ある意味で言うと搭載するつもりはある」「(au端末への)Suica搭載について準備を進めている」と話した(6月16日の記事参照)。

 ボーダフォンは、着せ替え可能なプリペイドケータイ「enjorno V102D」を発表(6月17日の記事参照)。今後プリペイド端末でもロングメールを送受信できるよう準備を進めていることを明らかにした。

 PHSでは、DDIポケット向け音声端末を開発している日本無線の「AH-J3003S」がJATEを通過した。

Nokia、新端末発表〜NOKIA CONNECTION 2004

 フィンランドとシンガポールで、端末メーカー最大手のNokiaが「NOKIA CONNECTION 2004」を開催した。新端末は、時差の関係からシンガポールで先に登場。日本への投入も予定されているW-CDMA/GSMのデュアル端末「Nokia 6630」や、液晶が回転するGSM端末「Nokia 6260」、折りたたみ型ながら開くとストレート端末のようになる「Nokia 2650」など5モデルが発表された。

 Nokiaはこれまで弱かったミッドレンジのラインアップを強化。アジアで人気の折りたたみ型を一気に3種発表するなど、ニーズの高いものについては積極的にラインアップに追加していく姿勢だ(6月15日の記事参照)。

 ヨーロッパやアジアで立ち上がりつつある3Gについても「準備は万全」とNokiaのオリラ会長(6月15日の記事参照)は話している。

さて、来週は?

 明日、19日にはFOMAの派生モデル「P900iV」と「F900iT」が全国で店頭に並ぶ(6月18日の記事参照)。

 auの320万画素カメラ付きのカシオ計算機製端末「A5406CA」(6月14日の記事参照)も、6月中旬以降発売予定とアナウンスされており、そろそろ発売日情報が気になるところだ。

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