3G移行期の今が、日本市場参入のチャンス〜Nokiaのアジア戦略NOKIA CONNECTION 2004(2/2 ページ)

» 2004年06月22日 15時26分 公開
[後藤祥子,ITmedia]
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ITmedia 日本では、携帯電話が“生活のインフラ”として使われる、次のステージに移行しつつある。こうした流れにどう対応するのか。

ウルポ氏 日本は通信事業者が市場を牽引している。その重要なプレイヤーである通信事業者が、端末メーカーに何を求めているのか。それを(事業者との)話し合いの中で吸い上げているところだ。

 Nokiaの基本的なアプローチは、グローバルで販売している端末をそのまま各国で提供するというものだが、それぞれの国ごとの対応が必要ということになれば、ケースバイケースで対応することも考えている。もちろん日本の動きも十分認識しているが、具体的にどう取り組むかの計画について話すのは、時期尚早だ。

通信事業者の仕様に合わせる柔軟な対応も

ITmedia 1〜3月期決算では、携帯電話の売上減少の影響で減収となったが、どのような対応策を考えているのか。

ウルポ氏 売り上げ減少の原因の1つは、ミッドレンジの競争力が弱かったことが挙げられる。競合他社は魅力的な折りたたみ型などの端末をどんどん出してきた。Nokiaは折りたたみ型端末の投入については動きが遅かった(6月15日の記事参照)。

 Nokiaは新端末として3モデルの折りたたみ型端末を投入するなど、既に対応を図っている。5モデルの折りたたみ型端末のうち、4モデルが第3、第4四半期にリリースされる。そのころには効果が分かるだろう。

 Nokiaの折りたたみ端末ラインアップ

 もう1つは価格だ。競合他社との価格差を見直して、一部の製品については価格を調整している。早期に対応を図ったので、効果を期待しているところだ。

ITmedia 通信キャリアが仕様を決める、日本型スタイルを採用するオペレータが海外でも出てきている。これが減収に影響したと考えられるか。

ウルポ氏 日本型モデルの影響は、市場によってはあったかもしれないが、アジア太平洋地域ではそれほど影響はなかったと思う。ただ、Nokiaがフォーカスしている重要な取り組みの1つとして、通信事業者向けの端末のカスタム化ができる融通性を持つことが挙げられる。通信事業者が望むカスタマイズに柔軟に対応できるような組織や製品にしていくことで、既に対応を進めている。

 例えば、Vodafone live!向けにカスタム化した端末を出すというアプローチも始めている。

ITmedia アジアでも3G市場が立ち上がりつつある。アジアの3G市場への期待は。

ウルポ氏 第4四半期には3Gが離陸すると考えている。年末までには世界各国で50の通信事業者がW-CDMAのネットワークを立ち上げるといわれている(6月15日の記事参照)。

 アジアでも年末までに、20の通信事業者がW-CDMAのネットワークを立ち上げる予定で、うち10のネットワークにはNokiaがサプライヤーとして入っている。

 3Gのキラーサービスが何になるのかは、まだ分からない。インターネットのブラウジング、音楽のダウンロードなどさまざまなものが考えられるが、“これが1つの目玉”というものはまだない。だた、法人向けEメールのダウンロードサービスは、一つのキラーサービスになるだろうと考えている。

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