絵作りの傾向が変化、シャープさに欠ける〜「V602SH」:ケータイカメラ画質研究ラボ(4/4 ページ)

» 2004年07月15日 00時01分 公開
[荻窪圭,ITmedia]
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 では次の写真。

 ロウソク灯下で撮影。上段左が通常モード、右が夜景モード。下段左がライト点灯

 真っ暗な部屋にロウソクを3本だけ立てて撮ってみた。どれも偽色ノイズがとても多く、目立つ。カメラ付きケータイとしては珍しいことでもないが、SH900iやV601SHは同等の条件でももっとノイズは少なかったのだ。実用レベルでいえば、ここまで暗い環境で撮ることはまずないだろうから問題ないと思うが、ちょっと残念である。

 ちなみにモバイルライトは恒例の7色が用意されている。その一部を紹介しておこう。

 モバイルライトを点灯して撮影。左がチェリー、右がペパーミント

 最後はマクロだ。

 屋内でマクロ撮影

 わざわざ接写モードにしなくても、最短距離までピントを合わせてくれるので、普段は標準で十分。接写モードにすれば近距離だけにピントが合うので、背景にピントが合ってしまう事故は防げる。

 マクロで注目すべき機能がひとつある。モバイルライトにマクロモードが付いたことだ。本職デジカメのストロボは、実はAF機能と連動していて、被写体との距離によって発光量を変えている。近くのものを撮るときは弱めに、遠くのものを撮るときは強めに発光するわけだ。そうしないと光が強すぎたり弱すぎたりしてよろしくない。V602SHはケータイに初めて、こうした概念を持ち込んだのである。

 上段左がライトなし、右が標準。下段左が接写ライトで撮影

 結果は一目瞭然で、接写時はライトを弱めにする接写モードで発光させると発光量がいい感じになる。いちいち使い分けるのは面倒ではあるがひとつの工夫として評価したい。

動画も充実したが、やはり気になるのは画質

 静止画機能は「写メールモード」と「デジタルカメラモード」の2つに分かれている。動画機能はそれどころじゃない。「ムービー写メールモード」と「モバイルカメラモード」と「ビデオカメラモード」の3つも撮影モードが用意されている。

 ムービー写メールモードは、ムービー写メールで使える低解像度で短時間の動画。モバイルカメラモードは最大176×144(QCIFサイズ)ピクセルで秒5コマ。動画のファイル形式は3GP形式で、動画はMPEG-4圧縮を採用している。ビデオカメラモードは320×240ピクセルのQVGAサイズの動画で、「テレビに映しても楽しめますよ」というもの。このファイル形式はASFだ。

 左がモバイルカメラモード(3GP形式)、右がビデオカメラモード(ASF形式)

 なおムービー撮影時はボタンひとつで光学ズームのオン/オフを切り替えられるので、撮影中のズームも可能だ。ただズーミング中は音声がとぎれるなど不都合もあるし、ズーム中にピントがずれることもある。段階的にズームできるデジタルズームを使うほうが便利だろう。光学ズーム+デジタルズームを組み合わせれば、より望遠にすることも可能だ。

 上記のムービーでは撮影中にデジタルズームと光学ズームの両方を行ってみたので比べてみてほしい。

 とにかく速くなり、大画面での撮影もできるようになった。それは素晴らしい。個人的には、最高画質での画像保存が速くなったのが何よりうれしい。これなら大容量のSDカードを入れて、バシャバシャ気軽に撮れる。

 ただ光学ズームとに引き替えになったのか、画質が変わった。それでもカメラ付きケータイとして見れば十分高水準なのだが、鮮やかで見映えのする絵が好きな人には残念でならないだろう。

 開発した人には悪いのだが(この薄さを保ったまま光学ズームを入れたのは本当にすごいことだ)、こうしたメニュー操作でしかオン/オフできないような中途半端な光学ズームを付けるくらいなら、ズームなしでいいから従来の見映えのする画質で撮れる、高速保存対応端末を出してほしいとも思ってしまうのだ。

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