Vodafone 702NK、メール&Webブラウズ端末としての使い勝手は?(3/3 ページ)

» 2005年01月17日 19時29分 公開
[吉岡綾乃,ITmedia]
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好きか嫌いか、評価の分かれる端末

 702NKを使ってみると、従来の日本の「携帯電話」というよりは、「通話機能を付けたPDA」という印象を受ける。ワンタッチで呼び出せる機能が少なく、フォルダごとに似た機能が集められ、フォルダ−サブフォルダとたどるメニュー構成、PCとつないでアプリケーションをインストールしたり、PIM連携ができたりという点などは非常にPDA的だ。

 日本の携帯文化に慣れている人にとってはおそらく、恐ろしく使いにくい端末だと思う。そもそも基本的な操作からして日本の常識は通用しない。例えば、キー操作ロックは「電源キーを短押し→“キーガード設定”を選択」あるいは「ソフトキーを短押し→*キー」となる。また、日本の携帯電話では[F]+0で自局電話番号が出るのが普通だが、702NKでは「メニュー」−「電話帳」−「SIM電話帳」−「SIMフォルダ」−「オプション」−「自局電話番号」。着信音の変更は「メニュー」−「ツール」−「モード」−「(通常、マナーモードなどのモードを選択して)カスタマイズ」−「着信音」といった具合だ。日本の携帯から見るとかなりイレギュラーな操作体系であることが分かるだろう。

 702NKは、カメラの画素数や液晶サイズなどスペックで見ると平均的だが、普通の携帯にはない多彩なメニューを持っているのが面白い。電話番号を特定の単語で登録しておき、声で電話がかけられる「ボイスタグ」や、あらかじめ交換レートを設定しておくと、通貨や長さ、気温など国ごとに異なる単位を変換して計算してくれる「コンバータ」などは、日本の携帯ではあまり見かけない、なかなか便利な機能だ。また、その気になれば自分でアプリケーションを追加し、機能拡張できる点も大きな魅力である。

 しかし豊富な機能が使える割には、マニュアルが不親切なのは大きな問題。表紙には702NKと書いてあるものの、本文中は全てNokia 6630と書いてある。一応「Vodafone 702NKインフォメーションガイド」という別冊の説明書が付属するのだが、702NKとNokia 6630で具体的にどの機能が違うのかはこれを読んでも分からない。上にも書いたとおり、基本操作も日本の携帯とはかなり異なる端末であるだけに、一読して理解できる、もっと分かりやすいマニュアルは必須なはずだ。

 よくも悪くも非常に個性的な702NK。好きか嫌いか、人によって評価は真っ二つだろう。編集部内では「メモリ管理が複雑、遅い、操作が難解」という意見が多かった。しかし本人に積極的に使いこなす気構えさえあれば、これだけ多機能かつ奥が深い、面白い携帯はなかなかないと筆者は思う。

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