アルテマはやっぱり弱かった〜携帯版FF IIモバイルコンテンツ・プチレビュー(番外編)(2/2 ページ)

» 2005年02月10日 18時06分 公開
[新崎幸夫,ITmedia]
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 たとえば、筆者は「カシュオーン城」のイベントで相当苦しんだ。出てくるモンスターが強すぎるのだ。いいRPGというのはキャラクターの成長速度と、敵の強くなるスピードがほどよく調和しているものだが、カシュオーン城では比較的敵が強すぎる印象。なにしろ、中ボスよりそこらへんの敵のほうが強いのだ。

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 FF IIの“課題”だった「魔法が使えない」という問題もある。FF IIを初めてプレイしたとき、その魔法の種類の多さに驚いたものだ。そして、実用的な魔法はほとんどないことに気付き、2度びっくりした。これは携帯版でも解消されていない。

 FF IIで筆者がはっきり有効と認める魔法は、「ケアル」「エスナ」「レイズ」「テレポ」。あとは「バーサク」が少々。攻撃魔法系は、一部の打撃攻撃に強いモンスター相手にちょっとだけ使うぐらいだ。

 最大の問題は究極魔法「アルテマ」である。FFシリーズにアルテマはつきもので、どの作品でもアルテマは強力魔法として扱われている。実際、アルテマがゲームバランスを崩しているかな? と思うぐらい強力なものもある。

 しかし、FF IIのアルテマは弱い。仲間キャラクターの1人「ミンウ」が命を落としてまでしてドアをこじ開け、やっと入手した魔法なのに、弱い。アルテマを入手する頃には各キャラも武器攻撃で1000を超えるダメージを与えられるぐらいに成長しているのだが、試しにアルテマを使うと100〜200ぐらいしかダメージを与えられない。初めてプレイした時は、「ナンデスカコレハ?」と、目が点になったものだ。

 携帯版FF IIのアルテマも、やっぱりそれほど強くないようだ。筆者がプレイしたところ、レベル1アルテマは100〜200ぐらいしかダメージを与えられない。試しにアルテマがレベル3になるまで使い込んでみたが、ほぼ変化なし。やっぱり、ミンウは浮かばれないのだった。

 とはいえ、ゲーム全体で見れば携帯の小さい画面でよく楽しめるように設計されているし、画質もきれい。前述のとおりサクサク遊べるし、やって損はない。いろいろ文句をいったのも、結局はそれだけゲーム内容を熱く語りたくなる……という、ただそれだけのことなのかもしれない。

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