「ツーカーS」を超えた? Siemensの簡単ケータイCeBIT 2005(2/2 ページ)

» 2005年03月10日 03時07分 公開
[杉浦正武 & 末岡洋子,ITmedia]
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 結論から言うと、これはジョギング愛好家向け携帯ユニット「Runster」の実演。Bluetooth対応携帯と、万歩計のようなBluetoothユニットを組み合わせて一風変わったルームランナーを楽しむことができる(2004年3月の記事参照)

PHoto


PHoto 万歩計のようなユニットを腰に付ける。その上で、携帯で音楽を鳴らしている

 Bluetoothユニットは、自動的にユーザーのジョギング速度情報を携帯電話に送る。走る速度に合わせて、携帯で演奏する音楽のテンポが変わる仕組みだ。早く走ればアップテンポに、遅く歩けばゆったりしたテンポにといった具合。

 自分のペースに音楽が合わせてくれるため、音楽のテンポにステップを乱されることがないという。「音楽を聞きながらジョギングする人が多いところに目を着けた」と担当者。音楽をペースにあわせるだけでなく、目標速度を設定し、それにあわせて走ることも可能という。担当者によればデモにすぎないというが、実現すればジョギングが効果的かつ楽しくなりそうだ。

PHoto 利用中の携帯電話の画面。速さだけでなく、消費カロリーも計算してくれる

Siemens初の3G端末、RF ID携帯も

 ブースではほかに、Siemensとしては初となる3G端末「SXG75」など5機種が発表されている。

 SXG75は、2メガピクセルカメラを内蔵した3G端末。内側にCIFカメラを搭載し、テレビ通話が可能。SMTP、POP4、IMAP4をサポートしたメール機能、MP3プレイヤー、FMラジオなどの音楽機能と幅広い機能を網羅した“オールインワン”端末となる。予想価格は500ユーロからで、発売予定は今年9月ごろ。

Photo 111.5×53×20ミリのストレートタイプで、重さは134グラム。角ばった概観とメタリックホワイトが高級感を出している


PHoto 完全に女性をターゲットにした「CL75」も展示されていた。オフ時にスクリーンが鏡になるのは、Nokiaのリップスティック型端末「Nokia 7280」と同じだ

 NFCに対応した「RF IDリーダー携帯」のコンセプト端末も展示されていた。RF IDチップを搭載したカードに携帯をかざすと、情報を読み取る。

PHoto
PHoto NFCのロゴがある面を向けないと、読み取りは不可能。距離は2〜3センチまでだという

 2月に仏カンヌで開催された「3GSM World Congress 2005」では、Siemensの船に搭乗する人にRF IDを搭載したボーディングカードを配布、携帯電話でアクセス管理に使ったという。ショッピング、交通機関での利用を想定しており、たとえばRF IDで読み取った会員IDをGPRSネットワークのDBに転送して、人数を集計することが可能。今年中にトライアルを開始する。

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