QualcommはBREW 2005 Conference会場内で、携帯電話向け放送技術「MediaFLO」の無線伝送デモをプレス向けに公開した。
1メートル程度の距離に送信アンテナと受信アンテナを設置し、1ミリワット以下の電力で映像を伝送。エンジニアリングサンプルのベースバンド処理システムにより、ディスプレイに映像を再生していた。映像はQVGAサイズ、30fps。3チャンネル分の映像を送信しており、受信側で切り替え可能だ。切り替え速度は、1.5秒以下というQualcommの目標通り高速だった。
映像プログラムの選択にはEPGが用意される予定で、現在放送中のプログラムが一覧できる。画面上部には映像のサムネイルも表示されていた。
MediaFLOは、Qualcommが米国で提供を予定している携帯電話向け放送サービス(2月9日の記事参照)。700MHz帯の6MHz幅の電波を使い、計6Mbpsの映像や音楽を提供する。米国では自社で取得した電波を使い2006年末にサービス提供予定。大出力50キロワット電波を使い1つの放送局で広域をカバーする。規格標準化を進め、日本でもサービス提供を目指している。
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