標準でPCとつながる“カ・イ・カ・ン”短期集中ロードテスト「M1000」 No.2

» 2005年07月07日 00時05分 公開
[笠原一輝,ITmedia]

 さて、前回から少し時間が空いてしまいましたが、M1000ロードテストの第2回をお届けします。前回の記事では(7月1日の記事参照)「不自由な携帯で満足していますか?」という少々刺激的なタイトルでしたが、その最大の理由として挙げたのが、PCと標準でつながらない携帯なんて便利じゃない! という点。そこで今回は、“M1000をPCにつなぐとどうなのよ?”という話をしていきます。

筆者的にこの卓上ホルダは、あり得ない仕様

 筆者にとってM1000の最大の魅力は、「標準状態でPCのPIMソフトとデータの同期を行ってくれるという点だ」というのは前回説明したとおりです。そこで、今回は実際に、PCのPIMと同期させてみました。

 M1000とPCのPIMソフトのデータを同期させるには、M1000とPCをUSBまたはBluetoothで接続する必要があります。残念なのは、せっかくある無線LANを経由して接続できないこと。つまりM1000とPCの接続はIPベースではなく、シリアル転送のみだということを意味しています。

 もっとも、IPベースの接続が可能になってしまうと、ウィルスなどにやられた時には、インターネットへ個人情報が流失してしまう可能性があるということですから、IPベースよりはシリアルベースのほうが安心できるとはいえるでしょう。

 ところで、なんだか“メカメカ”していて、その筋(どの筋?)には好評のM1000の卓上ホルダですが、実際に使ってみて筆者は不満を感じています。これは文章でつらつらと説明するよりも写真を1枚見てもらったほうがいいでしょう。見て分かるように、M1000の卓上ホルダは、USBのケーブルは中央から独立して挿す仕様になっています。つまり、卓上ホルダにM1000を挿したあとで、わざわざUSBケーブルを挿さないといけないのです。

 はっきりいって面倒くさいです。ちなみに以前使っていたFOMA F900iTの卓上ホルダは、USBのケーブルが卓上ホルダから出ていて、端末を卓上ホルダに置くだけで充電もPCとの同期もできました。それに比べると、卓上ホルダに置いたあと(あるいはその前に)、ケーブルをつなげる必要があるM1000の卓上ホルダはいまいちです。ぜひ、次機種の卓上ホルダでは改善してほしいです。

 もっとも筆者の場合は、Bluetoothを利用してM1000とPCを接続しているので、USBケーブルは必要ないんですが……。

 M1000とPCをUSBケーブルで接続する場合、卓上ホルダとは別にUSBケーブルを本体下部のコネクタに接続する必要がある。これははっきりって、面倒くさい。卓上ホルダにおけば、同時にUSBも接続できるようにしてほしい


 前に使っていたF900iTの卓上ホルダ。ちゃんとUSBのコネクタも内蔵されており、携帯電話を卓上ホルダに置くだけで、同期することができる


 F900iTの卓上ホルダとの比較。M1000のほうはやや大きめで、ちょっとPDAライクなのはよいが、置き場所にはやや困る

Bluetoothを利用した場合でもワンタッチで同期できる

 PCとM1000を接続するには、PC側にM1000用の接続ソフト“Motorola Desktop Suite”をインストールする必要があります。といっても、インストール自体はさほど難しくはありません。パッケージに付属している2枚のCDのうち“M1000 ユーティリティソフト”を光学ドライブに入れ、ルートフォルダにある“Start”というFlashのソフトウェアを実行するとインストールできます。

 ちなみに、Motorola Desktop Suiteに関する記述は、M1000の分厚いマニュアルにはほとんどありません。マニュアルはPDF形式でCDの中に格納されているので、まずはそれに目を通しておいたほうがいいでしょう。

 Motorola Desktop Suiteは、大きく分けて3つの機能を持っています。1つはすでに述べたように、PC側のPIMソフトウェアとのデータの同期。2つめが本体データのバックアップおよびリストア、3つめが本体の内蔵メモリと増設メモリ(TransFlash)のブラウジングです。

 Motorola Desktop SuiteでM1000と同期できるPIMソフトウェアは、以下の通りになっています。

Lotus Notes(5.0/6.0)
Lotus Organizer(5.0/6.0) *スケジュール、電話帳のみ
Microsoft Outlook
Microsoft Outlook Express *メールのみ
Windowsアドレス帳 *電話帳のみ

 同期できる項目は、スケジュール、電話帳、メールの3つで、ToDoやメモ帳は同期されません。個人的にはメモ帳はちょっとした記録などに割と使っているので“出かけるときにメモをPCで打ち込み、それを携帯電話に同期させてもっていく”という使い方ができないのは残念です。

 Motorola Desktop Suiteのメインウインドウ。この同期を押すだけで、M1000とPCの同期ができる


 同期項目は、スケジュール、電話帳、メールの3つのみ。メモ帳は用意されていない(初出時にToDoが同期できないと記載されていましたが、可能でした。お詫びの上訂正いたします)


 ファイルブラウザを利用すると、M1000の内部メモリにPCからアクセスできる。通常のWindowsの動作と同じように、ファイルコピーなどが可能になっている。ちなみにC:ドライブは内蔵メモリ、D:ドライブはTransFlash


 M1000のデータが飛んでしまったときのために、PCにデータをフルバックアップすることができる。ビジネス用途にはバックアップ機能があることは重要なポイントだろう

 同期したい場合には、Bluetoothなり、USBケーブルなりで接続し、M1000側ないしはPC側でDesktop Suiteを起動し、同期ボタンを押すだけ。ああ、追加でソフトウェアを買ってくるという面倒なことをしなくても、簡単に同期してくれるこの簡単さは、マジで“カ・イ・カ・ン”です。

 次回は、メディア再生の機能について触れていきたいと思います。

笠原一輝

PCやPCパーツのトレンドを中心に執筆するテクニカルライター。最も得意な分野はCPUだが、現在はデジタルホーム関連のテーマを追いかけている。大画面好きで、液晶の小さなノートPCにはほとんど興味を示さないが、実はパソコン通信全盛期には、PDAやミニノートが大好きなヘビーモバイラーだったらしい。


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長期ロードテストとは

 ITmedia記者が、普段使いの携帯電話の模様をレポートする長期連載記事です。1人のユーザーとして、端末やコンテンツをレポートします。この端末の「○○を調べてほしい」「この点をメーカーに聞いてほしい」といった要望を、ぜひお寄せください。ロードテストの中で、できる限り調査し回答していきます。

読者のニーズが機種を決定

 なお、本ロードテストで使用する携帯機種は、読者の皆様のニーズに基づいて決定します。記事へのアクセス数の増減を目安とし、随時機種を変更していく予定です。

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