BlackBerry同様のプッシュサービスを日本の携帯で──Intellisync

» 2005年08月31日 13時54分 公開
[斎藤健二,ITmedia]

 米国のビジネスシーンで流行を続けるRIMの「BlackBerry」(2004年9月29日の記事参照)。それと同等の機能を実現するサービスがインテリシンクから登場する。FOMAのiアプリやボーダフォンのVアプリを使って、一般の端末でも利用可能だ。

 インテリシンクは8月31日、Intellisync Mobile Suite(Mobile Suite)の新バージョンを発表した。Mobile Suite 6.4Jは、Over The Airインストール機能やセキュアゲートウェイなどの新機能を搭載したもの。

 もう1つの目玉は、iアプリやVアプリを使ったMobile Suiteのクライアントソフトの提供だ。モバイルデバイスから企業内のサーバにアクセスし、PIMデータやメールをやりとりするサービスの多くは、Webブラウザを通じて閲覧・書き込みを行うものだ。「Webアクセスは端末にデータを残さないというメリットはあるが、アクセスが遅くて面倒。クライアントのソフトを提供することで、シンクできる、プッシュできるといったメリットが生まれる」と同社副社長の井出龍彦氏。

 プッシュとは、サーバ側でデータが変更されたら自動的に端末に通知が行われ最新の情報に書き換わる技術。サーバのデータと端末内のデータを同期(シンク)する技術に、プッシュが加わることで、ユーザーは特に意識しなくても常に端末内の情報を最新のものに保っておけるようになる。

DMZにセキュアゲートウェイサーバを置くことでMobile Suiteサーバをファイアウォールの内側に置けるようになった。「VPNがなくとも、同等のセキュアな環境が容易につくれる」(インテリシンク)

「BlackBerryでできることは全部できる」

 このプッシュが米国でBlackBerryが流行っている理由の1つだが、「BlackBerryでできることは全部できる。さらにデバイスの管理ができる。1つの管理ツールでPCもPDAも携帯も管理できる」と井出氏は、Mobile Suitesの利点を挙げる。

 国内のビジネス市場を見た場合、個人情報保護への対応がどこまでできているかがソリューション導入のキーとなる。Mobile Suiteは各端末を一元管理でき、さらにプッシュ機能によって外部からデータを消去することも可能だ。

 「問い合わせが多いのが、プッシュでデータを送れる、リモートでデータを消去できるということについて」だと井出氏。サーバ側でも個体認証を採用し、最初にアクセスした携帯電話からのみアクセスを許可するといった仕組みを用意している。

 クライアントソフトは、ドコモのビジネスFOMA「M1000」、ボーダフォンの「Vodafone 702NK」に対応。FOMA 900/901iシリーズとボーダフォンの3G端末についても、Javaアプリケーションとしてクライアントソフトを提供する。Java版はプッシュサービスが利用できず、端末オリジナルのアドレス帳やスケジュール表が利用できないという課題はあるが、さまざまな端末への導入が可能になっている。

 BREW版も開発中で、こちらはプッシュにも対応できる見込みだ。「BREW版は米Verizonも進めており、米国では4端末対応で30日以内に始める予定だ。これを日本のマーケットにも持ってくる」と米Intellisyncのプロダクトマネジメント担当副社長のビル・ジョーンズ氏。

 海外でMobile Suiteは、RIMに次ぐメッセージングのリーダー企業と評価されており、デバイス管理の点でも評価が高い。オペレーターへの供給も行っており、米Verizonでは1年間で12万ユーザーを獲得。現在も毎月1万2000ユーザーが新規加入しているという。「RIMを除けば、これは世界で最も大きなメッセージングサービスだ」(ビル・ジョーンズ氏)

 国内でも「ドコモからM1000が出てから引き合いが強くなっている。思ったほど早く立ち上がっている」と井出氏。エンタープライズマーケットでの携帯利用促進を目指す、ボーダフォンやドコモの法人営業部と協力してMobile Suiteの販売に努めていく。

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