幕張メッセで開催中の「CEATEC JAPAN 2005」会場で、京セラは次世代通信方式「iBurst」関連製品を展示している。iBurstを利用したVoIPを体験できるコーナーも用意されていた。
iBurstは、京セラが基地局と端末を開発して推進している次世代通信方式。オーストラリアや南アフリカなどで商用化事例があり(6月3日の記事参照)、国内でもライブドアが採用意向を表明している。これまでもモデムなどのクライアント端末が展示されてきたが、今回は新しく卓上電話型端末が披露された。
iBurstのアンテナを搭載した電話機で、基地局からiBurstの電波を直接受信できる。「ニーズがあれば、オーストラリアなどで来年導入されるだろう」(説明員)。端末背面にはLANケーブルのアダプタも用意されており、電話機をモデム代わりに利用してPCでデータ通信サービスを利用することも想定されているようだ。
会場では、実際にネットワークにつながったiBurstの電話機も用意された。IP電話の音声品質を示す“R値”では79を実現しており、総務省の基準ではほぼ固定電話と同等と位置づけられるクオリティになる。ネットワークを経由したことによる音声の遅延も60ミリ秒程度で、やはり固定電話と同等とのことだった。
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