観覧車の中で、好きに使ってください──「N902iS」の体験イベント

» 2006年07月03日 17時50分 公開
[荻窪圭,ITmedia]

 7月1日、2日の両日、東京・お台場のパレットタウンで「N902iS」(記事一覧)の体験イベントが開催された。「大観覧車でグルッと一周! N902iS体感プロモーション」と名付けられたイベントで、観覧車が1周する約16分の間、N902iSを貸し出して自由に使ってもらおうというものだ。

Photo パレットタウンの大観覧車。この中にも貸し出されたN902iSを持ったカップルなどがいるわけだ(左)。乗車待ちの列で流れるテレビCM。ポスターも張り出されている(右)

 貸出機にはSIMカードが入っていないため、通話やメールを試すことはできなかったが、それ以外の一通りの機能は試せるようになっていた。ただ、触れる時間が限られていることから、あらかじめ主要な3つのポイントを紹介していた。

 1つめはカメラで「撮影を楽しもう」というもの。新たに搭載された6軸の手振れ補正を、観覧車から見える風景を撮りつつ実感してもらおうというのが狙いだ。さっそく試してみると、逆光気味の観覧車内でもポートレートモードが上手に補正してくれて、なかなかきれいな写真が撮れた。

 2つめは「映像/音楽を楽しもう」。あらかじめ端末内にN902iSのテレビCMや、CMキャラクターを務める土屋アンナさんの新曲が入っており、音楽再生機能を試せるようになっていた。

 3つめは「メールを見てみよう」。デコメールの作成や、大きな文字によるメール閲覧/作成を実機で体験してもらおうというものだ。“N”端末が初めての人でも迷わず使えるように、貸し出し用のN902iSには、この3つの使い方を書いたシートが添付されていた。

イベントのイチオシはカメラ

 イベントのイチオシは、やはりカメラ。デジタルカメラを持たずに遊びに来た人や、それほど高画質ではないカメラ付きケータイの人は、“ぜひゴンドラ内での撮影をお楽しみください”というわけだ。

 ゴンドラから降りたら、撮った写真の中からお気に入りの1枚を富士写真フイルムのモバイルプリンター「PiVi」(5月30日の記事参照)でプリントしてくれる。PiViは赤外線を使って携帯電話から画像を受け取り、それをインスタント写真として出力するプリンタで、チェキ!のプリンタ版と思えばいい。その写真を受け取ったところで、一通りの体験が終了する。

Photo ゴンドラに乗る直前に、貸し出しカウンターが出現
Photo ここで説明を受け、興味があったら自分の名前を記入して借りる
Photo ゴンドラで1周して戻ってきたら、返却カウンターでPiViを使ってその場でプリント。赤外線を使うので、ちょっと時間がかかる

Photo 撮影した写真からお気に入りの1枚を選ぶと、それをPiViでプリントしてペーパーフレームに入れてもらえる。体験記念のプレゼントだ
Photo 観覧車前には、ほかの端末も展示。購入を検討する人向けの相談カウンターも設置されていた

“端末を貸し出してしまう”のは、初の試み

 イベント用の端末は、観覧車に乗る直前に名前を書いて端末を貸し出し、1周して到着したら回収するというシステムで、観覧車の入口前と出口前の2カ所にカウンターが用意されている。

 つまり観覧車の切符を購入して入場したあと、乗る直前に貸し出しカウンターが現れるので、多くの来場者は観覧車に乗ろうとして突然、このイベントを知ることになるわけだ。

 それでも体験した人たちの反応は良かったと説明員。土曜日には約2500人中約200人が実際に端末を借りてゴンドラ内での撮影を楽しんだという。その多くがカップルだったらしい。日曜日は家族連れもけっこう多かったそうだ。

 携帯電話の体験イベントは各地で行われているが、今回のイベントがユニークなのは、実際に端末を貸し出してしまうという点。普通のイベントは、盗難防止用のヒモがついた端末をその場で触ってみるだけで終わりだが、このイベントでは、ゴンドラが1周する約16分間のみとはいえ、端末を完全に貸し出してしまう。NECにとってもこれは、初の試みだったという。

 イベントはなかなかうまくいっていたようで、今回取材した夕方の短い間にも、数組のカップルがN902iSを持ってゴンドラから下り、写真を受け取っていた。

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