W-ZERO3[es]のフルキーボードをW-ZERO3と比べると、配置や幅はW-ZERO3とまったく同じだが、縦方向が短くなった。筆者が操作した限りでは、指の腹で押すのが少々つらい印象で、キーの打ちやすさだけを比べるならW-ZERO3のほうが使いやすい。
ただし実際に文章を入力すると、W-ZERO3よりスムーズに使える。これは日本語入力システムがATOKに変わり、予測や変換の精度が高くなったからだ。なお、両手の親指打ちに限れば、中央部の上段にあるキーに指が届きやすくなっている。
W-ZERO3[es]と前モデルにあたるW-ZERO3、ドコモの「P902i」と大きさを比べてみた。W-ZERO3[es]は、ストレート型のため縦に長く、今どきの端末としてみると大きい感は否めない。ただし折りたたみ型の中ではスリムなP902iと比べてもそれほど厚みはなく、P902iの最も厚い部分(ヒンジ寄りのカメラユニット部)とほぼ同じだった。シャツのポケットに入れるには少々無理がありそうだが、上着のポケットに入れるなら、さほど違和感はなさそうだ。
W-ZERO3[es]では、フルキーボード利用時にもダイヤルキーを利用できる。しかし、フルキーボードとダイヤルキーとはキーの扱いがまったく別になっているため、フルキーボードを閉じた状態でも開いた状態でもダイヤルキーの機能は同じだ。つまり、かな入力モードであれば、ダイヤルキーはトグル式のかな入力になるので、ダイレクトに数字を入力するキーとしては使えない。その中で役に立ちそうなのは[文字]キーだ。フルキーボードの[文字]キーよりも大きく、親指がさっと届く位置にあって押しやすい。
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