番号ポータビリティ手続きでおさえておきたい4つのポイント

» 2006年09月21日 20時54分 公開
[園部修,ITmedia]

 10月24日、いよいよ番号ポータビリティ(MNP)制度が開始される。携帯電話の番号を変えずに自由に携帯電話キャリアを変更できるこの制度は、メールアドレスが変わったり、移行にいくばくかの手数料がかかるとはいえ、ユーザーがサービスや端末の魅力によってキャリアを選びやすくなる制度といえる。まずは番号ポータビリティを利用する際に知っておきたいポイントを整理しておこう。

手続きは予約を済ませて転入先のキャリアショップへ

 番号ポータビリティを利用してキャリアを変更するには、まず転出元のキャリアにMNP予約を申し込み、「MNP予約番号」を発行してもらう必要がある。この手続きは10月24日以降、キャリアショップやコールセンター、Webサイトなどで行えるようになる予定だ。

 MNP予約番号を入手したら、それを持って転入先のキャリアショップへ行き、予約番号を伝える。すると転入先のキャリアは転出元のキャリアにMNP予約番号を照会し、転出元の契約を解除したうえで、新規契約処理を実施する。Webサイトやコールセンターを利用すれば、手続きは転入先のキャリアショップに出向くだけで行える(5月17日の記事参照)

 手続きに要する時間は「おおむね新規契約時と同じくらいの時間になる」(総務省)と言われている。もっとも所要時間は混雑具合などによって変わる模様で、早ければ数十分で終わることもあるようだ(7月21日の記事参照)

 なお、MNP予約番号の発行は、現在ドコモが実施している「事前予約」やKDDIの「新規加入仮予約」、ボーダフォンの「MNPプレキャンペーン」といった予約キャンペーン(後述)とは異なるものなので注意したい。また、当然のことながら転入先のキャリアのサービスに対応した端末も契約時に購入する必要がある。

転出手数料は2100円で横並び──割引サービスの解約金に注意

 番号ポータビリティ利用時の手数料は、3キャリア共に転入時が無料で転出時は2100円と発表された(8月31日の記事参照)。転入先のキャリアと契約する際に事務手数料が別途必要になる点も各社共通で、ドコモは3150円、KDDIとボーダフォンは2835円が後日請求される。

 つまり、転出手数料と契約事務手数料を合わせると、キャリアをドコモに変えるユーザーは5250円、KDDIやボーダフォンに変えるユーザーは4935円かかる計算になる。

 さらに気を付けなくてはいけないのが、割引サービスの解除料だ。1年契約や2年契約などを結んでいる場合、契約期間の途中で解約すると解除料が発生する。ドコモの(新)いちねん割引の場合、更新月以外に解約すると3150円がかかる。KDDIの年割やガク割も更新月以外の解約では3150円かかるほか、2年契約のMY割は9975円の解除料が発生する。ボーダフォンも同様で、年間割引の解除料は4200円、2年契約のハッピーボーナスの解除料は1万500円となっている。

キャリア 割引名称 解除料
ドコモ (新)いちねん割引 3150円
KDDI 年割 3150円
KDDI ガク割 3150円(※ただし2004年2月以前に契約した場合は0円)
KDDI MY割 9975円
ボーダフォン 年間割引 4200円
ボーダフォン ハッピーボーナス 1万0500円

 手数料を抑えたければ、やはり更新月を待ってから番号ポータビリティを利用するのがいいだろう。特に2年契約をしているユーザーは気を付けたい。

予約キャンペーンを利用すれば2000円相当のポイントバック

 番号ポータビリティを利用すると、転出時の手数料として2100円、新規契約時の手数料として3000円前後と、どんなに安くてもおよそ5000円前後の料金がかかる。いずれも後日請求されるので、その場で手数料を払う必要はないものの、新規契約時に端末も購入する必要があることを考えると決して安いとは言えない。

 ただ、番号ポータビリティの開始後すぐにキャリアを変える予定なら、ぜひ活用したいのが予約キャンペーンだ(8月31日の記事参照)。ドコモは10月23日までに予約を済ませ、12月31日までに転入手続きを完了し、転入時に「(新)いちねん割引」「ハーティ割引」「FOMAデータプラン」のいずれかに契約すると2000円相当のドコモポイント(2000ポイント)がプレゼントされる。KDDIも11月30日までに手続きを終え、「年割」「ガク割」「MY割」「スマイルハート割引」のいずれかの割引サービスに加入すると、2000円相当のauポイント(1000ポイント)がもらえる。ボーダフォン(ソフトバンク)は10月23日までに予約して、12月31日までに転入手続きが完了すると、2000円相当のマイレージポイント(1000ポイント)がプレゼントされる。

 ポイントは後日電池パックやオプション品の購入、機種変更時の端末代金などに充当できるので、実質的な出費は新規契約手数料のみになる。

キャリア 予約受け付け キャンペーン対象期間 特典 備考
ドコモ 10月23日まで 10月24日〜12月31日 ドコモポイント2000ポイント(2000円相当) (新)いちねん割引、ハーティ割引、FOMAデータプランのいずれかに加入
KDDI 10月23日まで 10月24日〜11月30日 auポイント1000ポイント(2000円相当) 年割、ガク割、MY割、スマイルハート割引のいずれかに加入
ボーダフォン(ソフトバンク) 10月23日まで 10月24日〜12月31日 マイレージポイント1000ポイント(2000円相当)

すべての携帯で番号ポータビリティが利用できるわけではない

 「090」や「080」から始まる電話番号がすべて番号ポータビリティの対象になっているわけではない点も注意が必要だ。例えば衛星船舶電話や衛星携帯電話サービスは対象外。データ通信専用サービスも番号ポータビリティを利用できない場合がある。

 すでに新規契約の受付を終了しているツーカー(3月30日の記事参照)への転入はできないほか、ボーダフォンに転入する場合は3Gでの契約が必須で、PDCサービスに転入することはできない。また、今回はPHSは対象外となっているため、番号を変えずにウィルコムに転入することも不可能だ。

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