このように、特にハイスペックさを望むユーザーをグッと惹きつける多彩な機能が魅力の911Tだが、携帯本来の基本機能の使い勝手も重要だ。本機は、910Tで復活した2G世代から継承した東芝流のUIを採用することで使い勝手のよさをアピールする。
メニュー操作はトップメニューからサブメニューまで、ほぼ全てにおいてダイヤルキーによるショートカット操作が行え、サブメニューは直近に操作した2項目を上位に表示する簡易学習機能が備わる。UIのカスタマイズも、トップメニューのほか待受時における十字キー割り当て機能まで入れ替えられる。
アドレス帳はスタンダードなタブ表示タイプだが、子音間を[左右]キーで、母音をダイヤルキーの[1]〜[5]で移動できる東芝独特の操作スタイルのものとなっている。待受画面から、各ダイヤルキーの長押しでその子音の先頭を表示するショートカット起動が可能。これはかなり便利だ。
あ、か、さ、た、な、などの子音先頭読みならダイヤルキーの長押しのみ、それ以外でもダイヤルキーの長押し+さらにダイヤルキー操作で済む。例えば、読みが「と」から始まる人なら[4]長押し+[5]でよいわけだ。ややくせはあるが一般的な読み入力での検索も可能で、[*][#]キーにページスクロールの機能が割り当てられているので、やはり目的のアドレス情報を探しやすい。
このアドレス帳機能でやや残念なのは、音声発着信とメールの連携部分。左右キーの単押しで「音声発着信」、左右キーの長押しで「メール送受信履歴表示」が可能だが、音声発着信履歴からは電話番号ベースでのSMS/MMS作成、メール発着信履歴からも電話番号で受信したSMS/MMSの場合に留まる。キャリアのメールシステムの事情もあると思うが、この点は改善を望みたい部分だ。
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