圧倒的な“高機能”が心地いい──ハイエンド機「911T」の実力に迫る(後編)東芝「911T」レビュー(5/6 ページ)

» 2007年03月29日 06時13分 公開
[坪山博貴,ITmedia]

東芝流の使い勝手は健在、高いカスタマイズ性も魅力

 このように、特にハイスペックさを望むユーザーをグッと惹きつける多彩な機能が魅力の911Tだが、携帯本来の基本機能の使い勝手も重要だ。本機は、910Tで復活した2G世代から継承した東芝流のUIを採用することで使い勝手のよさをアピールする。

 メニュー操作はトップメニューからサブメニューまで、ほぼ全てにおいてダイヤルキーによるショートカット操作が行え、サブメニューは直近に操作した2項目を上位に表示する簡易学習機能が備わる。UIのカスタマイズも、トップメニューのほか待受時における十字キー割り当て機能まで入れ替えられる。

photophotophoto サブメニューにも全てダイヤルキーのショートカットが割り当てられるほか、簡易学習機能により最上段2つ分に直近に使用した項目が表示され、繰り返しの機能呼び出しが楽に行える(左)待受時の十字キーや右側面の[▲]キーに割り当てる機能も変更できる(右)
photophoto トップメニューの機能アイコンも自分好みに表示位置を入れ替えられる。メニューを表示すると、最初にデフォルト時の“コミニュケーション”の位置にフォーカスするようになっているので、よく使うものをこの周りに配置すると効率的だ

 アドレス帳はスタンダードなタブ表示タイプだが、子音間を[左右]キーで、母音をダイヤルキーの[1]〜[5]で移動できる東芝独特の操作スタイルのものとなっている。待受画面から、各ダイヤルキーの長押しでその子音の先頭を表示するショートカット起動が可能。これはかなり便利だ。

 あ、か、さ、た、な、などの子音先頭読みならダイヤルキーの長押しのみ、それ以外でもダイヤルキーの長押し+さらにダイヤルキー操作で済む。例えば、読みが「と」から始まる人なら[4]長押し+[5]でよいわけだ。ややくせはあるが一般的な読み入力での検索も可能で、[*][#]キーにページスクロールの機能が割り当てられているので、やはり目的のアドレス情報を探しやすい。

photophoto アドレス帳はタブ付きタイプで、操作性はやや独特の同社ならではのもの。読みの先頭が「こ」のアドレス情報を探す場合を想定してみよう。ダイヤルキーをトグルキーとして利用するものは、アドレス帳を呼び出して[2(か)]キーを5回押すことになる。一方の本機は、待受画面から[2]の長押し+[5]の短押し、2ステップの操作で済む。慣れるとかなり便利である(左)。ポケベル入力で先頭文字を指定する「2タッチ検索」や一般的な読み入力式の検索もサポートする。検索方式は最後に選択したタイプが記憶される(右)

 このアドレス帳機能でやや残念なのは、音声発着信とメールの連携部分。左右キーの単押しで「音声発着信」、左右キーの長押しで「メール送受信履歴表示」が可能だが、音声発着信履歴からは電話番号ベースでのSMS/MMS作成、メール発着信履歴からも電話番号で受信したSMS/MMSの場合に留まる。キャリアのメールシステムの事情もあると思うが、この点は改善を望みたい部分だ。

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