前回の「EM・ONE」レビューでは、気になる通信速度のチェックや、端末のサイズやインタフェースの検証を行った。モバイル端末でありながら、ブロードバンドといって差し支えない実力を発揮したEM・ONE。今回は、PIM機能などPDAとしての完成度や、Webブラウザ、メールソフトの使い勝手、日本語入力環境を見ていく。
EM・ONEは、ワイドVGA(800×480ピクセル表示)対応の4.1インチディスプレイを搭載する。この大画面の恩恵をもっとも受けるのが、Webブラウジング機能だ。
EM・ONEは、Webブラウザ(もちろんフルブラウザ)として、Windows Mobile標準の「Internet Explorer Mobile」(以下、IE)と、Opera製の「Opera Mobile」(以下、Opera)の2つを内蔵する。これは「W-ZERO3[es]」と同じ構成だが、IEがQVGAの拡大表示ではなく、800×480ピクセルのドットバイドット表示に対応している点が大きく異なる。
ブラウザの機能で比べると、Operaは複数サイトをタブで切り替えながら表示でき、かつFlashをサポートするなど、より高機能だが、OSの標準機能であるIEは起動が速く、PC内のIEと「お気に入り」を同期できるメリットがある。
EM・ONEが持つ独自のWebブラウズ機能が「ネットウォーカー」だ。あらかじめ登録しておいたWebサイトを、スクロールホイール操作で切り替えながら閲覧できるもの。毎日アクセスするニュースサイトなどを次々とチェックする場合に便利に使えそうだ。
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