写真で解説する「W52CA」(2/2 ページ)

» 2007年05月23日 13時36分 公開
[青山祐介,ITmedia]
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 W52CAがこれまでのカシオ計算機製防水端末と大きく異なるのは、耐水ではあるが、耐衝撃性能は持っていないということ。「G'zOne W42CA」や「G'zOne TYPE-R」では耐水に加えて耐衝撃性を確保するために、バッテリーカバーにロック機構を設けていたが、W52CAでは「タッパーのふたのような」(説明員)、パッキンつきのカバーを本体にはめるだけのシンプルなもの。とはいえこのふたに柔軟性を持たせてあるため、多少の衝撃が加わってもふたの柔軟性がその衝撃をいなして防水性を保つというところまで考えられている。

PhotoPhoto バッテリーカバーは柔軟性の高い材質で、内部にパッキンを備える。ドコモの富士通製防水端末「F703i」とは対照的にとてもソフトな収まり具合で、まさに“タッパーのふた”のようだ
PhotoPhoto 充電端子と平型イヤフォン端子のキャップにもオレンジ色の防水パッキンを装備。

 背面にサブディスプレイはなく「WIN」の文字が光ることで音声着信やメール着信を知らせる着信ランプのみを備える。ワンセグのアンテナも一般的な引き出し式2段ロッドアンテナではなく、短縮型のロッドアンテナを外側に備える。いずれも防水対策によるものと思われる。そもそも回転2軸で防水を実現した端末は極めて珍しくWIN端末ではもちろん初めての試みだ。これは以前から“防水”と“回転2軸”のノウハウを蓄積してきたカシオ計算機の面目躍如というところだろう。

 キーボードは厚さを抑えるためか、フラットなタイルキーを横方向に太いフレームの間にレイアウト。天地が低くやや押しにくそうな印象も受けるが、フレームが太いため押し間違えは少ない。キーボードのフォントには、カラーごとに異なるものを採用。バックライトには白色LEDを使って清潔感あふれる演出を加えている。

Photo キーボードは突起のないタイル状のキーを採用。左右方向のみ太いフレームが走る。キーは大きくないが、押し間違えは少ない。十字キーは「リップルデザインカーソル」といい、波紋の広がりをイメージしたもの

 IPS液晶ディスプレイのサイズは2.6インチとW51CAと同じサイズを実現。さらに高画質化エンジンの補正メニューに「光センサー連動ガンマ補正」を新たに追加。ダイヤルキーの右上に配置された光センサーで周囲の光量を検出し、外光による黒潰れを補正し、視聴環境に応じた画質を実現できる。

 また、ワンセグ機能では予約録画に加えて「バックグラウンド録画」機能を追加。W51CAでは録画中に音声着信やメール着信があると、録画が止まってしまったが、W52CAではそのままバックグラウンドで録画を続けることができるようになった。

 ソフト面の操作性はW51CAから大きな変更はない。ただ、待受壁紙やメインメニューで画面所狭しと活躍していた「アデリーペンギン」は、新たに「bonite」(ボニット)という“カツオ”のキャラクターに変わった。本体を開閉するたびに待ち受け画面上の動きや色が変わり、また、季節や時間に応じても、カツオの動きが変化する。

 魚ということでペンギンほどの動きがないのでは、と思うかもしれないが、しっかりヒレと大きな目玉、口で表情豊かに動き回ってくれる。防水ということであえて“水の中”を意識したカツオに登場願ったということだろうか(ペンギンも水中を泳ぐのではあるが……)。また、アデリーペンギンもしっかり「EZケータイアレンジ」のデータとしてプリインストールされる。

PhotoPhotoPhotoPhoto 新しいキャラクター「bonite(ボニット)」。カツオながら、表情豊かに愛らしい動きを見せてくれる
PhotoPhoto アデリーペンギンも「EZケータイアレンジ」にしっかりプリセット済み

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