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» 2007年06月09日 23時59分 公開

5分で分かる、今週のモバイル事情6月2日〜6月8日

Windows Mobile 6日本語版が正式発表され、ウィルコムからW-ZERO3[es]の後継モデルが登場した今週。携帯の契約数でソフトバンクが純増1位を獲得したほか、ドコモは「BlackBerry」日本語版の開発を表明した。

[園部修,ITmedia]

ウィルコムが幅50ミリのスマートフォン「Advanced/W-ZERO3[es]」を発表

 ウィルコムは6月7日、人気のWindows Mobile搭載スマートフォンW-ZERO3シリーズに、新たなラインアップを追加した(6月7日の記事参照)。「Advanced/W-ZERO3[es]」(WS011SH)と名付けられた新端末は、幅50ミリ、厚さ17.9ミリという音声端末のようなコンパクトなボディにスライド式のQWERTYキーボードや3インチのワイドVGA(480×800ピクセル)ディスプレイを搭載しているのが特徴だ。国内のQWERTYスライドキーボード付きスマートフォンとしては最薄で、重量も157グラムと国内の同クラスの端末の中で最軽量を実現した。

 無線LANやIrSimple対応の赤外線通信ポートなど、「W-ZERO3[es]」で不満とされた数々のポイントが改善されている。W-SIMW-OAM対応の青耳こと「RX420IN」が同梱される。

 発売は7月中旬予定で、ウィルコムストアでの新規契約価格は2万9800円(ウィルコム定額プラン+データ定額加入時)。ウィルコムストアおよびウィルコムプラザ、主な販売代理店では、6月29日から予約販売を行う。ビックカメラ有楽町店とヨドバシカメラマルチメディアAkibaでは、6月29日から7月1日までの3日間、タッチ&トライイベントも開催予定だ。

 発表会で自ら新製品の説明を行った代表取締役社長の喜久川政樹氏は、現在8割以上の国内スマートフォンユーザーがW-ZERO3シリーズを利用しており、PDAとしてもW-ZERO3シリーズが6割を占めているというデータを掲げ、「我々は日本にスマートフォン市場を創生した自負がある」と述べた(6月7日の記事参照)

 「Advanced/W-ZERO3[es]の大きな改善ポイントはサイズ。目的は女性を含む幅広いユーザー層に、スマートフォンを受け入れてもらうため。さらに、より快適にWebブラウジングを行い、さまざまなアプリケーションをインストールするなど、よりPCライクな使い方ができるようスペックを向上さた」(喜久川氏)

 またウィルコムは、Advanced/W-ZERO3[es]の機種変更希望者を対象に、端末の割賦販売を検討しているという(6月7日の記事参照)

マイクロソフト、Windows Mobile 6日本語版を正式発表

 Advanced/W-ZERO3[es]の発表に先立つ6月6日には、マイクロソフトがWindows Mobile 6の日本語版を発表した(6月6日の記事参照)。同OSは、2月にスペインで開催された3GSM World Congress 2007で英語版が発表されていたが、いよいよ日本語版も正式に発表された。東芝やHTC、ウィルコムなどから搭載端末が登場する。

 Windows Mobile 6の主な特徴は、モバイルメッセージング機能の強化、インターネット関連機能の進化、セキュリティ機能向上の3点。タッチスクリーンに対応したデータ端末向けの「Professional Edition」、タッチスクリーンを必要としない音声端末向けの「Standard Edition」、タッチスクリーン対応の非接続型端末向けの「Classic Edition」の3つのバージョンが提供される。

 マイクロソフト執行役常務ビジネス&マーケティング担当の佐分利ユージン氏は、2006年12月に紹介した「今後3年間、毎年出荷台数を3倍にしていく」という“3×3戦略”が好調に推移していることを紹介。販売目標を問われた同氏は「これまで(Windows Mobile搭載機)は、約150万人のアーリーアダプターをターゲットにしてきた。しかし、これから狙っていくマーケットは、より一般的なビジネス層やトレンドとデザインに敏感な層、法人需要など、今までの10倍で1500万人の規模。その10〜15%がターゲットになる」(佐分利氏)と話した。

 また同社モバイル&エンデベッドデバイス本部部長の梅田成二氏は「国内で100万台の突破を目指す。スマートフォンは、ビジネスでもプライベートでも極めてパーソナルな存在。ビジネスとパーソナルをマネージする『ライフスタイルデバイス』という新しい存在として訴求したい」と意気込みを語った。

ソフトバンクモバイルが初の月間純増数トップを獲得

 電気通信事業者協会(TCA)が6月7日に発表した、5月末の携帯電話およびPHS契約数で、ソフトバンクモバイルが純増トップに躍り出た(6月7日の記事参照)。5月の純増数はNTTドコモが8万2700、KDDIのauが22万1600、ツーカーが−8万3100(差し引き13万8500)、ソフトバンクモバイルが16万2400。

 携帯電話の契約数は累計で9758万300。PHSの累計契約数は502万8200で、携帯電話とPHSを合計した契約数は1億260万8500となった。PHSではウィルコムが3万6100の純増。NTTドコモグループは2万8100の純減だった。

 ちなみにソフトバンクモバイルは同日、月額980円の料金プラン「ホワイトプラン」の申し込みが500万件を超えたことも明らかにしている(6月7日の記事参照)

ドコモ、「BlackBerry」日本語版の開発を表明

 NTTドコモは6月7日、RIMのモバイル端末「BlackBerry」の日本語版ソフトウェアを開発すると発表した(6月7日の記事参照)。今夏の導入を目指して開発を進める。ドコモは6月11日から、同社の法人向けサイト「ドコモビジネスオンライン」で事前予約販売の受付を開始する。

 日本語化するのは2006年9月から法人向けに提供している「BlackBerry 8707h」の端末内ソフトウェアと「BlackBerry Enterprise Server」「BlackBerry Desktop Manager」。端末のメニューやプリセットアプリを日本語で利用可能になり、予測変換機能付きの日本語入力機能も装備する予定。法人向けシステムソリューションも日本語環境で利用可能になる。

ドコモとゼンリンデータコム、位置情報サービスの普及・拡大をにらみ提携

 NTTドコモと、携帯向け地図情報サービス「いつもナビ」を提供するゼンリンデータコムは6月4日、業務・資本提携を発表した。ゼンリンデータコムがドコモを引受先として第三者割当増資を実施。発行株式数はゼンリンデータコムが発行済の株式総数の10.27%にあたる1700株。

 ドコモは、地図データベースや地図配信技術を持つゼンリンデータコムと提携することで、地図情報アプリケーションの提供や位置情報連動型サービスを普及・拡大させたい考え。ドコモ広報部は「auとナビタイムの協業に似たもの」だとしている。

クアルコムジャパンがMediaFLOの今後の展開について説明

 クアルコムジャパンは6月8日、携帯電話向けの放送技術「MediaFLO」を紹介するMediaFLO Conference 2007を開催。米国で3月1日から始まった商用サービスの紹介や技術の説明、今後の展開などについて説明した(6月9日の記事参照)

 クアルコムジャパン代表取締役社長の山田純氏は「MediaFLOを3Gの携帯に組み込む場合、技術の使用料を無償にすると提案している。MediaFLOのデコーダチップを作るチップベンダーには、チップに対しての使用料を無償にしたいと考えている」と話し、できるだけ参入障壁をなくし、多くのチップベンダーや端末メーカーにediaFLOプラットフォームを使ってもらえるよう取り組んでいることをアピールした。

 総務省が進めている周波数再編では、VHF帯の上位(207.5M〜222MHz)をテレビ以外の放送技術に割り当てる案が提示されており、この帯域がMediaFLOに割り当てられる可能性が出てきている。

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