「805SC」のワンセグの連続視聴時間は約3時間20分。最近のワンセグケータイでは4〜6時間の連続視聴時間が標準的になっていることを考えると少々物足りないが、外出先で2時間程度視聴するのであれば十分だろう。
Samsung電子初のワンセグケータイということで、その使い勝手についても質問が寄せられた。
ワンセグは、待受時に十字キーの左にある[テレビ/文字]キーを短押しすると起動する。デフォルトでは映像が横画面で表示され、[テレビ/文字]キーを押すことで縦画面と横画面を切り替えられる。チャンネル切り替えは縦画面では左右キーで、横画面では上下キーで行う。いずれの場合も音量調節はサイドキーを用いる。
同じスライドワンセグケータイであるNTTドコモの三菱電機製端末「D903iTV」「D704i」は、本体を閉じると画面が横画面に、本体を開くと縦画面に自動的に切り替わる。しかし805SCは、スライドの開閉と画面の切り替えが連動せず、ワンセグ起動時の画面を「縦」か「横」に設定しておけるにとどまる。
テレビ番組を本体フォルダや外部メモリーに録画できるのかという質問も寄せられたが、805SCでは、ワンセグの録画機能は非対応となっている。
805SCは「スイッチバー」を利用することで、利用中の機能を中断せずにほかの機能をマルチタスク的に呼び出せる。ただし同時に起動できるのは通話、メール、Yahoo!ケータイ、メディアプレーヤーの4機能で、ワンセグは対応していない。
ワンセグ視聴中にスイッチバーからメールやYahoo!ケータイを起動すると、テレビの音声と映像は中断してしまう。メールやYahoo!ケータイを終了させると、ワンセグの画面に戻る。
テレビ視聴中に電話が着信すると、決定キーで応答でき、終話後にテレビ画面に戻る。テレビ視聴中にメール受信をすると、バイブレータが作動し、画面最上段に送信元のメールアドレスやメールアイコンを表示する。メールを読むにはいったんワンセグを終了させる必要がある。ワンセグ中断中に映像を自動で録画し、後から見ることができるタイムシフト再生のような機能も搭載しない。
なお、音声通話、TVコール、アラームは、テレビ視聴時には着信・鳴動しないようにも設定できる。
805SCはBluetoothを搭載しているが、残念ながらワンセグの音声をBluetoothを利用して聴くことはできない。なお、音楽や動画を再生するメディアプレーヤーの音声は、Bluetoothを利用して出力できる。
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