スケジュールに合わせたお勧め情報を配信――ドコモの行動支援型レコメンドシステム

» 2007年09月28日 18時23分 公開
[平賀洋一,ITmedia]

 NTTドコモは9月28日、携帯電話のスケジュール帳に登録した予定からユーザーの次の行動を推定し、お勧めのコンテンツを自動で配信する「行動支援型レコメンドシステム」を開発したと発表した。

 この技術はドコモが独自に開発したもので、ユーザー属性に加え興味や嗜好、さらに「いつ、どのような行動をとったか」という過去の情報を分析することで、適切なコンテンツを、適切なタイミングで配信することができるという。

 このシステムを利用するには、端末内にクライアントソフトとなる専用iアプリをインストールし、アプリに用意されたスケジュール機能に予定を入力する。例えば、旅行の日程と目的場所を端末のスケジュール帳に登録すれば、“宿泊予約”や“スーツケースの購入”などの行動を推定し、旅行先のホテルといった関連情報が、アプリ内に配信される。ドコモはこの技術の実用化によって、個々のユーザーにあわせた情報を、優先的に提供できるサービスが行えるとしている。

photophoto システム構成図(左)とレコメンド処理の流れ(右)

 実用化の時期は未定だが、今後発表される新端末で対応する予定。また、これまで発売された端末でもサポートする考えもあり、開発時点では「D904i」「F904i」「N904i」の3機種で動作を確認しているという。利用料金や提供されるコンテンツの詳細、提供企業なども未定となっている。

 行動支援型レコメンドシステムは、10月2日から6日まで千葉・幕張メッセで開催される「CEATEC JAPAN 2007」のドコモブース内で展示する。

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