「INFOBAR 2」はカーブを描くラインを多用したデザインを採用しており、ディスプレイも中央部がやや盛り上がっている。ただし有機ELパネルそのものは当然ながらフラットで、それをカバーする樹脂が曲面を描く構造だ。ディスプレイに表示された情報が歪むことはなく、その点は安心して利用できる。
画面の写り込みについては、ディスプレイを覆う樹脂が凸面になっているので、ディスプレイ面がフラットな端末に比べると、天井の照明などが写り込む可能性は高い。
INFOBAR 2は、ディスプレイに2.8インチワイドという高さのある有機ELを採用しているが、ボディの上の端寄りから配置しているため、ダイヤルキー部には十分なスペースが確保されている。ソフトキーとダイヤルキーを合わせた面積も、折りたたみ端末とほぼ同等。個々のダイヤルキーにはフレームレスタイプの大きなものを搭載しており、キータッチも悪くない。角が落とした形が入力に影響することもなかった。

左は折りたたみ端末の「W44T」と比べたところ。キー全体の面積はさほど変わらないことが分かる。ダイヤルキーのキートップサイズはINFOBAR 2の方が大きいくらいで、方向キーも平均的なサイズだ。右はウィルコムのAdvanced/W-ZERO3[es]との比較。キーの配置面積、キートップのサイズともにINFOBAR 2のほうが広く大きい少々気になったのが、[*]キー、[0]キー、[#]キーなど下部のキーを操作する時だ。キーがボディの下の端まできていることから、これらのキーを利用する際には下の方を持つことになり、そこで若干不安定な印象も受けた。慣れるまでは、多少気になる人がいるかもしれない。
最下段のキーはボディのほぼ下の端まで達している。折りたたみ型ケータイでは、ボディの下の端からキーの下に端までに一定のスペースが確保されているのが一般的で、最初は違和感を覚えるユーザーがいるかもしれないまた、少々違和感を覚えたのが決定キー。多くの携帯では決定キーを少し高くしたり、十字キーとの間にくぼみを設けたりしてほかのキーと区別しているが、INFOBAR 2はフラットになっている。誤動作することはなかったが、操作中に気になる感はあった。
※今回の検証および確認はあくまでも開発段階の試作機によるものです。製品版では仕様が変わる可能性があることをご了承ください。
「INFOBAR 2」は有機ELにワンセグ搭載、おサイフケータイとLISMOに対応
なぜ“溶けかけた飴”なのか──デザイナー、深澤直人氏が語る「INFOBAR 2」
写真で解説する「INFOBAR 2」(ソフトウェア編)
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写真で解説する「INFOBAR 2」
INFOBAR 2は「au design projectの集大成」──KDDIの高橋誠氏Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.